北海道・札幌発・だべさ通信5

元通りになったコンクリート

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「母さん、来てくれや」婆ちゃんに呼ばれて畑に行ってみました。
畑と歩道の間には、境界にそって柱状したコンクリートが何本も埋め込んであるんだけれど、それが何者かによって2つ外されています。
しかもさ、あっちのコンクリートはこっちの端に、こっちのコンクリートはあっちの端っこに置かれています。

 

 

なんだべ!いったい誰がこんな事を。長さ50センチほどのコンクリートは持つだけでも重いのに、わざわざ御丁寧に掘りおこしてくれちゃってさ。
さっそく軍手をはいて(はめて)元に戻す事にしました。
よいしょっと!
「母さん、気いつけれよ!」婆ちゃんが横から気合いを入れました。
それ、よいしょっ、ククク・・・

 

 

あのさ、転がるんだけどもね、ちょっと一人で運ぶのはゆるくないわ。(容易じゃないわ)
しかも2個を運んで埋め直すのには、もう一人くらい人出があった方がいいみたい。
婆ちゃんには、旦那さんが仕事から戻ってきたら頼んでみるという事にして、それまで待ってもらう事にしました。

 

 

しばらくして、帰宅した旦那さんにお願いしてみる。
「実は これこれしかじかなのさ。ねー頭にきちゃうっしょ。いったいなんなんだべね!ほーんと腹立つしょやね!ちょっと見に行ってよ」
さっそく、現場を見にいった旦那さんが戻ってきました。
「ね、ひどいっしょ!」
「戻ってたぞ」
え?
「婆ちゃんが戻したのかな」
「んだべな」
はたして、コンクリートの固まりは、元どうりに納まっていたのでありました。うちの婆ちゃんに、ちょっとビビった。

 

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