スポンサーPR
公園の林を散歩していたとき、2人のお婆さんに会いました。
並んで首を長〜くしてアゴを突き出し、何かを指差しながら話をしています。
1人のお婆さんはリュックを背負っていて、もう1人はバッグをしっかりナナメ掛けして杖を握っています。
2人とも腰が曲がっているから背が小さく、子どもみたいにカワイく見えるね。
私が後ろを通りかかると、
「あのすみませんが、・・・・」と声をかけられました。
” はい ”
「あそこに生えているのはマムシ草ですか?」
5mくらいも離れているでしょうか、そこに1本、まっすぐ茎の伸びた草が生えていました。
その草の名前はわからないけど、マムシ草ではないことはわかったので、
” マムシ草でなないと思いますよ ” と答えると、
リュックのお婆さんは「ほーらやっぱし」とニンマリして、となりの杖のお婆さんの肩を、ベシ!と叩きました。
きっと仲良しなんだね。
杖のお婆さんは
「違うの?ありゃあ〜・・・マムシ草だと思ったのにさあ、目、見えないからさ〜」
少々ガックリきたみたいです。
「まだ早いんだべさ」とリュックのお婆さん。
「したけど私は確かに去年ここでマムシ草を見たんだよ〜・・・まだ早かったのか?・・・したら行くか」と杖のお婆さん。
ふたりは向きを変えると、また話をしながら林の向こうに歩いて行きました。
私も最近わかるけど、年齢とともに回りの物がかすんでしまって、ハッキリ見えなくなってしまうんだよね。
それでも、あーでもないこーでもないと、二人で植物を観察している様子が楽しそうです。
それにしても、可愛らしい花の名前を聞かれた事はあるけれど、個性的なマムシ草を訪ねられたのは初めてでした。
きっと、植物が大好きなんだね。
公園の林は、マニアックな自然観察をする人にも、子どもたちにも、そしてもちろんお婆さんたちにも、それぞれの楽しみ方を教えてくれるようです。
コゲラもかくれんぼ楽しんでいるかもね。
↓
= 北海道の人気ブログランキングに挑戦中 =