道路の向こうに出現した巨大な山は、札幌の手稲区山口にある雪捨て場。
札幌には各区に雪捨て場が設けられていて、最寄りで排雪された雪がトラックにドッカと積まれてやってきます。
今期は例年よりも少ないというけれどそれでも大きな山になっていますね。
お、 ダンプカーの背中! 今まさにガガガガ====と雪を投げて(捨てて)いるっしょ。
札幌市の雪捨て場にはそれぞれのルールが
ここの雪捨て場のように札幌市が管理しているところは、24時間いつでも雪を捨てられる場所と、時間帯が決まっている場所があります。この手稲山口地区の場合は午前9時から午後5時まで。車両の決まりがある雪捨て場もあります。
雪捨て場の詳細は札幌市の雪捨て場情報へ >>
ドカ雪が降ったあとや、一斉の除雪作業などが始まると、この広い雪捨て場でもズラリとトラックが順番待ちをするんですよ。
大雪の年は、雪捨て場の雪が満杯になって、”もうダメ!閉鎖!あっちの雪捨て場に行って!” なんてことや、”臨時の雪捨て場を開設!”なんてこともあります。
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雪捨て場が農作物の生育を妨げる
札幌市内の雪は、こうして何箇所にもある雪捨て場に持っていかれるので、街の道路は広くて綺麗になりますが、困った問題も出ています。
雪捨て場は郊外の広い所に設けられていることが多いのですが、そばに畑が広がっている所もあります。
捨てられた雪はさながら山が出現したよう。春になっても完全に溶けずに残ってしまいます。それで地面を冷やしてしまうんですね。
その冷たさが畑にまでジワワ〜〜〜ンと伝わっ行くらしく、農作物の成長を妨げているのではと考えられているからです。
春は農作物にとっては大事な季節。
確かに、街はさっぱりするけれど、畑にとってはしんどいですね。
広いからと言って、簡単に雪捨て場に決めちゃうことはできないんですね。
こちらは2016年4月24日の同じ雪捨て場の様子です。雪山の表面が土ボコリなどで黒くなっているけれど、まだたくさんの雪が残っているのがわかります。
こちらは、2011年5月16日です。雪山の上にショベルカーが見えます。雪を早く溶かすために崩しているんですね。
雪はすぐに溶けちゃうものだけど、大きな固まりになると、外側の雪が保冷剤になるので奥の雪はなかなか溶けないもね。
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