北海道・札幌発・だべさ通信5

凍ったニシン漬けに北海道の暮らし

外に置いてあったニシン漬けを出してみました。
『ニシン漬け』は、身欠きニシンと野菜を合わせた漬け物で、昔は北海道の冬の保存食として、どこのお宅でも沢山漬けられていました。
フタを取ると、あら、表面が凍ってる!

 

 

ニシン漬けから出た汁が、シャーベットのように表面を凍らせていました。
指でほじっても、大根がポロっと取れるだけで、キャベツや人参はひっついています。
懐かしいね・・・

 

 

私の親は、毎年大きな樽でニシン漬けを作りました。
真冬に樽から取り出そうとすると、ニシン漬けの表面が凍っているの。
そのまま大きな器に入れて食卓に出て来るっしょ。
暖かい石炭ストーブの横で、氷の混じったニシン漬けをシャリシャリと食べました。

 

 

まさかね、自分がこうして作るようになるとは。
キャベツをつまんで口に運ぶと、口の中で小さな氷が砕けました。
でもすぐに溶けちゃった。

 

 

あの頃の冬の暮らしは、今よりもずーっと厳しかったもね。
今回漬けたのはもうなくなりそうだから、もう一度、作っちゃおうかな。


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