切ない年代

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今日は婆ちゃんの病院の受診日でした。
足腰も弱くなってきた婆ちゃんは、最近では病院に行く回数も増えてきました。

 

 

大きな病院は、受診するのにも半日がかり。
診察室の前の椅子で、もう１時間以上も待っています。
”坂田さ〜ん、２番の診察室にお入りくださ〜い”
”お爺さんの後から、付き添いで一緒に入っていったのはもしかして愛子さん？

 

 

あ、愛子さん！！
「え！あ、ぽぷらさ〜〜ん！」
「愛子さん！」
久しぶりの再会です。愛子さんは手を振って、診察室に入っていきました。

 

 

毎日のように、自宅とご両親宅と病院を行き来する日々を送っていると聞いていた愛子さん。
診察室から出てきたとき、
「私たちって、こういう所でしが会う事ができなくなってきちゃったのかな・・・・」と言いました。
実際、私たちはそういう年代なのです。
誰もが通る道がゆえに、それを受け入れようとはするけれど、時々切なくなる時があるもんね。

 

 

「ぽぷらさま〜、こちらにどうぞ〜」は、はい！
ひと言ふた言交わしただけで、今度はこちらが診察です。
病院でもいいっしょや。同じ病院に来てるなら、きっとまた会えるもね。
そしたら次はもうちょっと、長くおしゃべりできたらいいね。