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夜の7時が近いというのに、まだまだ薄暮の白さが山を浮き上がらせています。
そんな山の稜線を見ていると、”太陽はまだ沈まないよ、何もしないでいいのかい?”と誰かが心を惑わします。
北海道の初夏は、なんもかんもが一斉です。
植物は枯れ草を押しのけてワサワサと伸びます。それはきっと、短い夏の間に、本州と同じ季節の移り変わりを終えようと帳尻合わをしなくちゃいけないからでしょうか。
だから、今の北海道はお花畑だね。
そんな中で、白いブーケを葉っぱの影で控えめに揺らしているのがナナカマドです。
街路樹に沢山植えられているナナカマドは、7回釜に入れないと燃えないくらい丈夫な木という意味だそうです。こんなにきれいなブーケなのに控えめなのは、冬に付ける真っ赤な実が、雪に栄える美しいロケーションを独り占めしちゃってるからなのかもしれません。
あら、スズメが、近所のお宅の屋根の隙間に入っていきましたよ。ピーピーピーピ〜!!ヒナ達の大合唱が聞こえます。
と思ったらすぐに親は飛び出して行っちゃった。
動物も植物も、初夏は少しでも時間がいたましい(もったいない)。
なるほどね、だから一日の時間が長いのね。
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