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昨夜は景子と、札幌の奥座敷、定山渓温泉に一泊してきました。
景子とは高校の同級生だど、彼女は朝も夜もソフトボールに明け暮れていたし、私は写真部ですっぱい薬品をちょしていたので、授業以外はまったく一緒じゃありませんでした。性格もぜんぜん違う。
共通なものと言えば、生活の糧を自営業の夫と なんとかこの歳になるまでやってきた事でしょうか。
お風呂上がりは麦茶をすすり、ゆっくりと時間が流れました。
「ありがたいねえ・・・・・」
「ありがたいわ・・・・・・・」
景子・・「会社の同僚がさ、”温泉に一緒に行ける親友がいていいですね”って言うんだわ」
私・・・・「親友?」
景子・・「別に、親友ってもんでもないよねえ」
私・・・「親友だったら疲れるしょや」
二人・・『だよねえ』
景子・・・「そうそう、あそこの豆腐、めっちゃ美味しくて、時々買いに行くんだよ。一丁250円で高いけど、すごい贅沢な気分になっちゃうさ」
私・・・「子育てしてた若い頃は、そんな高い豆腐なんて買えなかったもね」
景子・・・「でしょでしょ」
私・・・・「250円で、すんごく幸せになれちゃうね」
それから、ベッドにゴロンと寝っ転がって。
景子・・「ねえちょっと、私たちって、いつから会うようになったんだっけ?」
私・・・「あれ、いつからだろう。10年くらい前からかい?」
景子・・・グワ~~~~~ グワ~~~~~~
いきなり寝るのかい!
話しの途中だべさね、まったくもう。
しゃあない寝るか。
夜中になって、景子がお手洗いからベッドに戻ってきました。
景子・・・「あ、ぽぷらも起きてたの」
私・・・「ん、まあね、今何時くらいかな」
景子・・・グワ~~~~~ グワ~~~~~~
もう寝てるのかい!
こんなにすぐ寝れる人見たことないわ。
翌朝
景子・・「あのさ、私、すぐ寝た?」
私・・・「”すぐ寝た” なんてもんじゃないわよ。3秒だったわよ」
景子・・「何か話ししてたよね、なんだっけ?」
私・・・「なんだっけってあんた、あら、なんだっけ?」
なんだか忘れちゃったしよや。
お互いに忘れちゃったんだから、まあいっか。