婆ちゃんの初七日も無事終わり、気持ちにも、少しゆとりができました。
今日は旦那さんと、葬儀の時に頂いたお香典や供物などが記録された台帳を見ながら、お返しのことなどを話し合いました。
北海道と内地では、葬儀の習慣も違うようですね。
北海道は広いので、一概に『北海道はこうだ』とは言えないのですが、私が思う本州との違いをお話したいと思います。
■ お香典に領収書を渡す
北海道の葬儀は、必要であれば、お香典に領収書を出します。
これを聞いた内地の人が、” 葬儀なのに領収書ってどういうこと?” なんてビックリしてたことがありましたけど、普通よ。
例えば、葬儀に出席できない方から代理を頼まれたとするでしょ。
そういう時は、領収書を頂いておきます。
それから、会社関係の方には領収書を渡す場合が多いですね。
領収書があれば、経費としてちゃんと記入できます。
■ 香典返しは1,000円〜1,500円くらいのもの
お通夜や告別式に来られた方へのお香典返しは、だいたい1,000円~1,500円くらいの金額のものでおしまいです。
結婚式の披露宴(会費制)での引き出物もそうですが、値段のはらない物をお返しするのが北海道流。
今回の葬儀で我が家が香典のお返しに使ったものは『海苔(10枚入り)と卓上の醤油がセットになったもの』で、金額は確か、1,300円??だったかな。
これっぽっちなんだけどね、”これっぽっちか!” なんて言う人はいません。
『冠婚葬祭の時は負担が大きいのだから、お返しは気張らずに』というのが北海道の精神のようです。
ただ、多額のお香典を頂いた方へは、我が家ではあとから別に、お返しをすることにしています。
今回、婆ちゃんの葬儀に際しては、婆ちゃんの故郷の岩手県やその他、道外の親戚の方達からのもお香典が届きました。
私は北海道生まれ北海道育ちなもので、本州の習慣はわからないのですが、婆ちゃんが生前行っていたように、内地の方々へは、半返しを念頭において、後日、お返しものを送るようにしました。
■ 火葬場まではバスを利用する
そういえば最近では、霊柩車はあまり見なくなりました。
子どもの頃、お宮のついた立派な霊柩車を見ると、”今日はいいことある!” なんて、喜んじゃったりなんかしたっけよ。
最近では葬儀場までは、棺も一緒にみんなでバスに乗って行くことの方が多いようですね。
バスには、棺を入れるスペースがついています。
これだと、霊柩車を使わない分、経費も安く済むしね。
■ 集合写真も撮る
祭壇の前に親族が集まって集合写真を撮る場合があります。
今回も、葬儀屋さんから『葬儀の手順』についての打ち合わせがあった時に、『集合写真』という項目がありました。
遠方からも親戚も集まるなんてことはめったにないですもね。
でも今回、我が家では集合写真は遠慮させてもらいました。
大きい声じゃ言えないけれど、親戚中に集合写真を配るとなると、これがけっこう値がはるんでございます。
小さいカメラを持参して、時々写真を写していたもんね。
■ お花はアレンジフラワーで
北海道の習慣かどうかはわからないけど、祭壇の菊の他に、供花の花にはいろんな花のアレンジフラワーが使われています。
花は、最後のお別れの時に参列者が棺の中に入れて上げます。
婆ちゃんの回りにも、大きなユリの花がいっぱい入れられ、まるでお花畑にいるみたいでしたよ。
余った花は、斎場の方が小さな花束にしてくれて、親族の女性たちに配られました。
持ち帰って飾っても奇麗ですもね。
■ 火葬場から戻ったら繰り上げ法要で解散
葬儀(告別式)が終わり、火葬場から戻ったら、四十九日の繰り上げ法要をします。
それが終わったら、親戚の方達に、お礼の品と法要の折りを手渡し、これでおしまいです。
婆ちゃんの故郷の地域では、お骨になって戻ってきてから、もう一度、一席を設けるというのが習慣だったようで、『折りを手渡しておしまい』という北海道の習慣がなかなか受け入れてもらえず、爺ちゃんの葬儀の時は難儀したことを思い出しました。
■ 札幌ではお通夜、葬儀(告別式)の後に火葬
『北海道では、お通夜のあと、先に火葬してから葬儀をする』と書いている記事を見つけてびっくり。
北海道は広いので、地方によって色んな習慣があると思いますが、札幌市内では聞いたことも、見たこともありません。
お通夜・・・葬儀(告別式)・・・火葬の順番です。
北海道のお葬式は合理的と言われます。
全国のから集まった人同士が、苦しい開拓生活を生き抜く中で、このような考え方が作られていったのかもしれないですね。
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