北海道・札幌発・だべさ通信5

呪いが怖いので人形にお願い

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美容室で髪をカットしてもらいました。
大きな鏡に映った自分の傍らで、手際のよくハサミを動かす美容師さんが写っています。
「今日の天気は、なんだかパっとしないですね」
そんな会話から始まります。

 

 

「このあいだ、思いきってぬいぐるみを捨てたんです。お菓子をあげて」
と美容師さんが言いました。
お菓子??詳しく聞くと、内容はこうでした。

 

子どもの頃から大事にしていたクマのぬいぐるみがあったんだけど、もう、随分汚れてしまったし、ボロボロになってしまったので捨てる事にしたそうです。
でも、そのぬいぐるみとはずーっと一緒だったし、目鼻がついているので、そのままポイ!ってゴミに出す事が心苦しい。
お焚き上げがいいかも、業者さんに聞いてみたところ、料金が5000円って言われてびっくり。
友人に相談したところ、『ぬいぐるみの好きなものと一緒にして、”ありがとう”の気持ちで捨てればいいよ』と教えてくれたそうです。
そこで、美容師さんは、クッキーを一緒にして、ゴミの日に出したんですって。

 

 

確かに、私も人形を捨てるときには勇気がいりました。
そのときは、お清めのつもりで塩をパラパラっと振りかけて捨てたもね。
捨てられた人形が復讐にやってくるという、いつか見たテレビのおっかないシーンが頭の中をグルグルと巡りました。
” 夜中にシクシクシク・・・・なんて、泣き声を出さないで下さい。絶対に部屋に戻ったりもしないで下さい。
『なして私を捨てちゃったのお・・・・・』なんて、寝ている自分の目の前の現れることなど、止めてくださいませ。なむなむなむ・・・”必死でお願いしました。

 

今の若い人でも、やっぱり同じように思うんですね。
どんな捨て方をしたって、相手は物だから、どーってことないに決まってる。
でも、自分の良心を大切にすることも大事ですね。

 


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