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夜もふけて、外を通る車の音もしなくなったころ、
旦那さんが「だれか来たみたいだ」と言って、事務所に降りてきました。
私はずっと事務所にいたけど、誰も来てないですよ。
「いや、足跡がある。ちょっと外の様子を見てくるわ」
少ししてから戻ってきた旦那さんは
「男の足跡だな。玄関の前まで入って来て、あっちに行ったみたいだ」と言いました。
どれ、私も見てこよ。
夕方からうっすらと雪が降っていたので、それは新しい足跡だとすぐわかりました。
確かに、男性の靴の跡が、歩道から我が家に方向を変えてやってきて、玄関の前で立ち止まっていたようです。
それから、今度は窓の下を通って、向こうの歩道へと続いていました。
時計を見ると時刻は11時を過ぎています。
疑いたくはないけどさ、なんだかうすきみ悪いんでないかい。
怪しいかもしれないから、しばらくは注意しなくっちゃ。
北海道の冬によくあるのが、灯油の盗難です。
ホームタンクから家に繋がっているノズルの部分を切って、灯油を持っていっちゃうんです。
その被害を防ぐのに、盗難防止のカバーなどが売られているくらいです。
今度怪しい人影を見つけたら、退治はできないけれど、大声くらいは出しちゃうわよ。
そしたらブログネタにしちゃうんだから。
転んでも、タダでは起きない私だも。
