北海道・札幌発・だべさ通信5

婆ちゃん、たった3時間で岩手の妹と

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婆ちゃんが、病院から少しだけ外出許可をもらって自宅に戻ってきました。
たまたま来た長男が、スマートフォンで内地(本州=ウチの場合は岩手)にいる いとこのサダオちゃんにラインのビデオ電話を繋げてくれました。
サダオちゃんは婆ちゃんの妹の息子なので、もしかしたらおばちゃんと話しができるかもしれません。

 

 

ほーら、繋がった!
「もすもす・・・あらー北海道のおばちゃん!」
サダオちゃんは外にいたので家のまわりの風景もばっちり。
ばあちゃんは、「サダオちゃん!さだオちゃん!」と声をかけながら、広がる田んぼの小さな画面を覗き込んでいます。
「おばちゃん、いまウチさ入るからしゃー」

 

 

開けっ放しの玄関の中にスマホの画面が吸い込まれると同時に、家の奥から前掛けをした叔母ちゃんが歩いてくる姿が見えました。
叔母ちゃんは、息子のサダオちゃんに言われてスマホを覗いています。
「なにっしゃ・・・・」
婆ちゃんの映っているスマホの画面を見て
「あら〜、ねっちゃん〜〜!」
叔母ちゃんの顔が、いきなりスマホの画面に納まりきれない目と鼻の大きなアップ!
婆ちゃんは、私の手からスマホを取ると、とっさに耳にあてて
「もしもし〜〜」

 

 

ちがうちがう、こうやって話すんだよ。
ほら、画面にちょうどよい大きさのおばちゃんの顔が映っているも。

おばちゃん「もすもす〜」←→ 「もすもす〜」婆ちゃん
・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・
「あんた元気かー」←→ 「あんた元気かー」
・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・
「なにしてたの〜」←→ 「なにしてたの〜」
・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・
声だすの同じタイミングかい!!

 

 

内容なんかどうでもいいか、元気な顔が見られたんだから。
それにしてもとても便利な世の中になりましたね。
なんだかんだで、あっという間の3時間滞在でした。

 

 

病室に戻ると、
看護士さんたちが『楽しかった?私もついて行きたかったな〜』とお出迎え。
婆ちゃんは
「ダメダメ、ウチはボロボロだし小さいから、あんたたちは入りきれないの」と、いつものトークが健在だ。
ま、前半部分は当たっているけどさ。

 

 


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