北海道・札幌発・だべさ通信5

小樽の視線を感じるアンティークな喫茶店?

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長女と初めての2人旅に出かけました。
旅と言っても隣町、手稲(札幌)から汽車(列車)に乗れば、たったの20分で着く小樽の街です。
オルゴール堂は、昔の建物を利用している観光スポット、アンティークな感覚がとても素敵ね。
ガラス細工のお店も多くて、見ているだけで目の保養です。

 

 

 

 

さて、このへんで、どこかアンティークなお店でお茶でもしようか。
そこで目に入ったのが、玄関のガラスに、手書きのメニューが貼られているお店です。
ここは骨董品屋さんだよね。お店の前には、佐藤製薬の人形、象のサトちゃん人形が置いてあるし。でもコーヒーも飲めるらしいよ。

 

ガラガラ・・・・こんにちは・・・・
おお〜〜〜〜、そこには、子供の頃に何処の家にも置いてあったフランス人形、日本人形、古着の着物、茶ダンス、ネジ回し式の壁掛け時計。お皿から小さな置物までが、所狭しと置かれています。人形はみんなこっちを向いているよ。
「いらっしゃいませ」何処からともなく、半天を着たおじさんが現れました。

 

 

「あの、コーヒー飲めます?」
「どうぞどうぞ」
私達は、すごい人数の視線を感じながら、中央のテーブルに案内されました。
「あの、コーヒーを」
「コーヒーもいいですが、柚子茶が美味しいですよ」
「あ、それじゃあ柚子茶を」「私は紅茶を」
「かしこまりました、柚子茶と紅茶ですね」

 

 

おじさんは奥の方へ消えると、すぐまた戻ってきて、
「あの、紅茶と思って買ってきたのが、アップルティーだったんですよ・・ヘヘヘ・・・」
「そ、それじゃあ、アップルティーでいいですフフフ・・・」
「かしこまりました、柚子茶とアップルティーですね」

 

 

私は娘に小声で「なんか、すごくない?・・」と言うと娘は「なんかしらないけど、すごいわ・・・」と答えました。正直、本当にちゃんとした柚子茶とアップツティーがでてくるんだろうか・・・・
「お待たせいたしました、柚子茶とアップルティーです」

 

 

わ、すてき・・・しかも、私の飲んだ柚子茶には、ほんのり甘い蜂蜜が入っています。娘の持つカップからは、アップルティーの甘くて酸味のあるいい香りが漂ってきました。
おじさんは、また奥の方に消えました。
「美味しいね」「うん美味しいわ・・」
2人とも、お茶をすすりながらも目は回りをキョロキョロと定まりません。なんか、視線を感じるような・・・。ごちそうさま。
お店を出る時「こんなに、集めるのは大変でしたでしょうね」と訪ねると、おじさんは、「いやあ、ほれ、そこにあるのは明治のひな人形ですよ。だから100年はたってるよ」と言って、壁際に置かれたひな人形を指さしました。
内裏びなとおひな様は、2人とも切れ長の目とすぼんだ口元、清楚なお顔だちをしています。
十二単(十二ひとえ)は多少色あせてはいるものの、現代のひな人形にはない品が感じられました。

 

 

お店を出ると、なんだか肩の力が抜けました。
「なんか、すごかったね」「なんかしらないけど、すごくて、楽しかったわ」
はっはっは・・
お茶をするのに、エネルギーを消耗したの初めてだったもね。

 

 

 

 

 

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