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旦那さんが心筋梗塞で入院したのは一昨年の6月の事でした。
それこそ三途の川っぺりまで行ってたのに、本人はそれにも気づかず、若い看護士さん達の献身的な介護に支えられ、その若さをお裾分けして頂きました。
心臓には大きな血管が3本あるのだそうですが、そのうち、本人の血管の1本は、どうも生まれたときから小さく細くて、ほとんど使われずに2本で生きていたらしいのです。
大きな負担になっていた2本の血管のうち1本は完全に詰まり、もう一つも詰まる寸前。
とりあえず、その時は症状の悪い方の血管にカテーテルの治療を行って血流を確保しました。
それでね、今はもう普段通りの生活をしているんだけど、今回、その使われていなかった小さい血管にもカテーテル治療で、血液の流れをよくしようという事になりました。
旦那さんが行ったカテーテル治癒というのは、まず細い筒を血管から患部まで到達させます。目的地に着くと、中に仕込まれている細いワイヤーが、先に着いているバルーン(風船)を膨らませて詰まっている血管を広げます。そしたら今度はそこに、ステントと呼ばれるメッシュ状の筒を置くんです。あとはバルーンをしまって、ワイヤーも筒にしまい込まれると、ステントの中を血液が流れ出し、役目を終えたカテーテルは戻ってきます。
私の年代で申しますと、それはまさにサンダーバード!ミクロの決死圏!の世界です。
先生は私と同じくらいの年齢でしょうか、色白で、髪の毛がしょぼっとしてて、ひょろっと細い。
昨日、治療も無事終わり、その映像を見せてもらいました。カテーテルの長ーい筒が、心臓の動きに合わせてミミズみたいにリズミカルに目的地までやってきました。そこでワイヤーの先に仕込んであったバルーンが、詰まっていた血管を膨らませると、今までくっついていたと思われる細い血管の中に、大きな空洞ができました。
そうしている間にも、筒の先からは血管の造影剤が噴射され続けて、映像を映し出しています。
そして最後にステントの登場!メッシュになっているのが、映像でもよくわかります。バルーンの中に、2本のステントが置かれました。設置完了!バルーン撤収。
おお~、ここで私の頭の中にはサンダーバードのメロディーが・・・
「まあ、こんな感じでうまくいきましたね」
ニコっと笑った現実のサンダーバード隊員は、目が小さくて、しょぼっとひょろ細いのでした。
前回は、太ももの血管から入れましたが、今回は手首のすこし上から入れたので、本人はとてもリラックス。
治療自体はな~んも痛くもないんだってさ。
治療と前後1日で、3日間の入院でした。治療時間は1時間くらいだったかな。今日帰ってきたら聞いてみよ。
先生はもちろん、看護士さんや多く技術者の皆さんに支えられ、何事もなかったかのように、毎日を生きていける幸せを感じています。
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