押ボタン式信号機・今度は私が悪いのよ２

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押しボタン信号機のボタンをポチッっと押しました。
今日は私一人が横断歩道を渡るのだから、当然昨日のような事にはなりませんよ。

 

早く青にならないかな。
あ、そう言えば今何時？
私は腕時計を持っていないので、いつもバッグの中に入れている携帯電話で見ています。
ガサゴソガサゴソ・・・
そのうち、信号が青になりました。
あれ？バッグの中の、どこにも携帯が見当たりません。もしかして、いやもしかしなくても携帯忘れた！！
車は、私が信号機を赤にしたので、目の前で次々に止まりました。
携帯なくっちゃちと困る。これは家まで引き返さなくっちゃ。

 

ご、ごめんよ～。
信号機のボタンを押して赤にしときながら、突然くるりと向きを変えて戻って行っちゃうおばちゃんを見て、運転手さん達はきっと怒ってるな。
それとも怒っていないかな、いや絶対の怒ってるわ。
”なんだよ、渡んねーのに、ボタン押すなやな～！”
ち、違うんです。ボタンを押してしまってから、携帯を忘れた事に気づいたんです。
決して、”ピンポンダッシュ”ならぬ”ポッチ逃げ”ではありません。

 

うわあ、後ろの視線がめちゃキツイ。
なんだかコソコソと、背中が丸くなってしまいました。