北海道・札幌発・だべさ通信5

摩周湖での一期一会・・はっちゃきツアーその7

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摩周湖の第三展望台までは、いくつもの登りカーブが続きます。
でも、そうした難所を乗り越えた者にだけ見る事ができる景色が、そこにありました。どの旅人も、皆清々しい顔をしています。

 

 

せっかくなので、傍にいた二人組のお兄さんに、私達の写真をお願いする事にしました。
いかにも旅人ライダーふうのお兄さん達は、上下黒い革のスーツを身にまとい、革ジャンのファスナーを開けて、展望台の柵に片足をかけ、腕を置いて、遠くの景色を眺めていました。
かっこいいな、若いっていいな。柵に乗せてる余裕のない短めの足が、日本人らしくっていいんでないかい。

 

「すみません、写真を撮ってもらっていいですか?」
「あ、いいですよ」
「ここ(カメラのシャッター)、半押ししてから押して下さい」
「あ、わかりました。それじゃあいいですか?」パチリ・・

 

 

「ありがとうございました。どちらからですか?」
「岩手県からです」
「岩手県!私の父も、義母も岩手県なんです!」
「おお、そうですか!え、花泉!!おお~、で、お父さんは大東町ですか!知ってるう~!!」

 

 

いきなりの出会いなのに、お互いなぜか身内気分。どうぞお気をつけて楽しい旅を。
会釈しあった時にチラリと見えたブーツの汚れは、これかも続く長い旅の道しるべのようでした。


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