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「もしもしぽぷらさん、田村の婆ちゃんちなんだけどさ、もう3、4日も新聞が玄関に溜まっているんだけど大丈夫だべか」
近所のおじさんが心配して、電話をくれました。
田村のお婆さんは1人暮らしで、おじさんちの前の家です。
「オレさ、いっつも婆さんに、『何かあったら頼む』って言われているからさあ」
”そうなんですか、それじゃあちょっと私も行ってみますね”
ピンポ〜ン・・・・・・・
ピンポ~ン・・・・・・・
留守みたいだね。新聞は、おじさんが郵便受けから出して預かっているようです。
家の裏にも回ってみました。
コンコン・・・中はカーテンが引いてあるので見えません。
念のために地域の民生委員さんともう一度、田村の婆ちゃんちを訪ねました。
やっぱり留守のようですね。
おじさんは、ますます心配になってきたようです。
「こんな事は今までなかったしな、絶対におかしいよ」
ちょっと心配になってきたね。
ところが私は、もうすぐ事務所に来客の予定なので、ここは民生委員さんにお願いして、一旦事務所に戻る事にしました。
しばらくして電話がなりました。
民生委員さんからでした。
「今、役所の人と警察が来ます。とりあえずご報告までと思いまして」
”そうですか、宜しくお願いします”
警察・・・・
なんだか緊張しちゃうわ。
それから間もなく、また電話が鳴りました。
もしもし
「ぽぷらさん、お婆さんなんだけどね・・」
はい
「警察が家に到着した時にさ」
はい
「ちょーど、家に帰ってきてさ」
はあ・・・・・・
「親戚の家にしばらく泊まってきたんだとさ」
”そ、そうだったんですか・・・・”
「ま、そういう事で、どうもどもご苦労様でした」
なにはともあれ良かったです。
万が一、あ~なってて、こうなってて、あんなふうになっちゃってたらどうしようかと思っちゃいました。
それにしても、ご近所に見守りをしてくれる人がいるという事は、ありがたい事です。
新聞は、安否確認の目安にもなりますしね。
今度、数日留守にするときは、おじさんに一声かけてくれるとありがたいですよね、お婆さん。