北海道・札幌発・だべさ通信5

ウサギは優しい・意地悪・残酷・ずるい

今日10月4日は十五夜さん。
でも、札幌は冷たい雨が降っていて、11月上旬の気温だそうです。
写真は2015年に撮った月。

 

 

こちらは不二家の『お月見ロール』。
今だけの限定で、ふわふわカスタードクリームがたっぷり入ったロールケーキです。
お月さまのケーキだから、スポンジの渦巻きがないで全部がクリーム。
だからお月見ロールなんですね。
こんなにクリームがいっぱいなのに、軽い甘さです。
こっちのお月見もいい感じ。

 

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■ 月に昇った優しいウサギ

月にはウサギがいますよね。

もう随分昔のことだけど、月にウサギがいるわけを、NHKの人形劇で見てた記憶があります。
それはそれは悲しいお話。

 

昔々あるところにサルとキツネとウサギがいたんだと。
ある日のこと、お腹をすかせた旅の老人が通りかかりました。
可哀想に思った三匹は、それぞれ食べ物を探しにでかけました。

 

 

木登りが上手なサルは木の実を、すばやいキツネは魚をとって老人にあげました。
でもウサギは食べ物を持ってくることができませんでした。
そこで老人に火を炊いて下さいと頼むのでした。

 

 

メラメラと燃え上がるたき火の炎をじっと見ているウサギ・・・・・・
(ここからがね、ハラハラドキドキ、ウサギ・・・どうすんのどうすんの???)
そしてウサギは言うのでした。
「お爺さん、私を食べて下さい」
(ええ〜〜!)

 

そう言ったかと思うと、ウサギは炎の中に身を投じたのでした。
(うわあ〜な、なしてそこまでするんだあ〜〜・・・・)

 

実はこの老人は神様で、3匹の行いを試したのでした。
神様は、心優しいウサギを月に昇らせることにしたのでした。
それからというもの、ウサギはいつも月にいるんだと。おしまい。

人形劇を見たあと、純粋な子どもだった私は、しゃくり上げて涙と鼻水が止まりませんでした。
ウサギ やさしい〜〜〜かわいそ〜〜 ヒックヒック・・・

 

 

でもさ、大人になってよく考えてみると、行いを試すには悲しすぎる!っていうか、そこまでするか??って思っちゃいます。
それに、サルとキツネだっていい子だったしょやね。

 

 

でも別のお話によると、火に飛び込んだウサギは、神様のはからいで全然焼けなかったという内容もあるそうですよ。
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■ 意地悪なウサギ

 

ウサギは日本の昔話によく登場しますね。
『因幡の白ウサギ』では、ウサギはずるい役で登場しました。
海のむこうの島に渡りたいウサギは、サメに言いました。
「サメ君、おいら達ウサギとサメ君たち、どっちが多いかな。向こうの島までズラ〜っと並んでみてよ』
サメは言われた通りに並んだので、ウサギはサメの背中をピョンピョンピョン。
もう少しで渡りきるというときになってウサギが言いました。
「はっはっは、どっちが多いかなんて、うっそピョ〜ン」
渡り終えてから言えばいかったのに、怒ったサメはウサギを捕まえ皮をはいでしまいました。

 

 

痛くて痛くて泣いていたら、通りかかった旅人が塩水で洗うといいというので洗ったら、傷はもっと大変なことに。
そのあとからやって来たのは優しい神様。
「川の真水で体を洗いガマの穂を巻きなさい」と教えてくれて、ウサギは傷を癒しましたとさ。

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■ 残酷なウサギ

『カチカチ山』では、おばあさんを殺した悪いタヌキの仇を打つお話ね。
タヌキが背負った薪に火をつけたり、火傷の背中に薬と称してトウガラシを塗ったり、船を泥で作って沈ませたりと、まあどっちも残酷な昔話。

 

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■ ずるいウサギ

『ウサギとカメ』というお話もあったっけね。
ウサギとカメが競争する。
カメはゆっくりとしか動けないので、ウサギは余裕なもんだから、途中で居眠りをしちゃう。
その間にカメは進んで、カメが勝っちゃうというお話ですね。

 

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他にも探せば色々ありそうです。
ウサギは昔から、人々の暮らしの身近な存在だったのですね。

 

それにしてもさ、どのお話もみんなおどろおどろしい。
ウサギは人間の残酷な心を、身代わりになって現してくれていたのではないでしょうか。
こんな可愛らしいのを見ている方がいいね。


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