北海道・札幌発・だべさ通信5

木の実の量は、木たちが相談して決める

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薄暗い林の中を歩いていると、すぐ横に何かが落ちました。ボタン!
ギク!
でも、あたりを見てすぐにわかりました。
クルミがね、落ちたんです。

 

 

よくみると、そこはちょうどクルミの木の下らしく、クルミがあっちこっちに転がっています。
クルミが地面に落ちると、役目を終えた実の部分はだんだんと黒くなって剥がれ落ち、中のクルミだけになります。

 

 

以前、ネイチャーガイドさんから興味深い話しを聞きました。
『その年の木の実が豊作になるか不作になるかは、山の木たちが相談して決めています』と言うのです。

『もし、毎年豊作ならどうでしょう。
動物たちは、安心して子供達を沢山生んで育てる事ができますね、でも、そこいらじゅうに木の実があるのですから、木の実を隠す事を忘れてしますでしょう。
では毎年不作ではどうでしょう。
食料が少ないので、動物達は子供を生んで育てる事は大変でしょうね。それに、大切な木の実を見つけると、誰にも見つからないように隠すでしょう。こうして隠された木の実の中からいくつかが、芽を出す事ができるのです。
木たちは、森に変化をつけることで、自分達を増やして山を育てているのです』

 

 

その話しを聞いてからは、木の実が豊作になる年も不作になる年も、木たちが相談して決めたんだろうなと思うようになりました。

さあ、今年の山の実りはどうでしょうか。
このクルミの木に、聞いてみたいもんだわね。

 

 

 

 

 

 


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