ドド~~ン。
昨日、一昨日と、時々、遠くで地響きのような音がします。
「なんだ?」と旦那さん。
”雷でも鳴ってるんじゃないの?”と私。
■ 音の正体は戦車の大砲
「だけど、空は晴れているべや」
”そうだね、でもきっと雷でしょ ”
ドド~~ン。
「ほら、またしたべ?」
”遠くで雨が降ってるんでないの?台風きているっていうし”
さほど気にも止めなかった私でしたが、新聞を見てびっくり!
なんとそれは、戦車から撃たれた大砲の音だったらしいのです。
■ 射撃訓練の音が風にのって札幌まで
北海道新聞によると、ちょうどそのころ、札幌市の中心部から約25キロは慣れている恵庭市の陸上自衛隊北海道大演習場島松地区で、戦車の射撃訓練が行われていたそうです。
偶然にも、風向きは恵庭から札幌方向に吹く南東の風。
行われていたのは通常の訓練でしたが、この日は大砲の音が南東の風に乗り、札幌にやってきたと思われるのです。
普段、聞き慣れない地響きのような音に、札幌市や消防所には、相次いで問い合わせが寄せられたとか。
私の住んでいる所は、札幌市の中でも小樽寄り。
札幌市内中心部から13キロほど離れています。
という事は、恵庭から、だいたい38キロという事になります。
そうだ、中学校の頃ね、先生が教えてくれた事を思い出しました。
「いいか、音というのは、1秒間に330m進むんだ。
例えば雷がピカ!!って光るだろ、そしたらすぐに数を数える。
1、2、3、でゴロゴロゴロ~~って音が聞こえたら、3秒 × 330m だから、答えは990m先のどこかに雷が落ちたんだな。もし、ピカ!っと光ったと同時にゴロゴロ~!!って鳴ったら、頭の上かもなあ、はっはっは・・・」
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■ 恵庭から音が届くまでの時間を考える
音の早さを調べてみましたら、、1気圧、気温25度の場合だと秒速 約346m。
気圧や温度によって早さは変わり、基本的には気温が高い場合や、地面から上がるほど、音のスピードは早くなるそうです。
単純計算ですが、恵庭演習場から我が家までの距離を38キロとして計算すると・・・・大砲の音が風に乗っている時間は・・・
電卓・・・・ピッピッピ・・・約110秒・・・・ってことは、1分50秒!
音は途中の色んな障害物をすり抜けて、風と一緒にやってくるんでしょうね。
自衛隊が射撃訓練を行う事自体は、特別なことではありません。
にもかかわらず、普段はまったく聞こえない札幌にまで射撃の音がやってくるという珍しい現象は、、台風が次々にやってきた今回の気象の変化が原因でしょうか。
それとも、ドカーンと空に飛び出した音が、たまには 旅をしてみたくなったのかもね。