満員電車で指圧しよ

朝8時前の普通列車は、札幌までのそれぞれの駅に止まるたびに、人の波がどんどん車内に押し寄せます。
”次は稲積公園です”・・・どやどやどや・・・
”次は発寒中央です”・・・どやどやどや・・・
”ドアが閉まりますのでご注意下さい”プシュ～～～～　でも、人がはみだしているからまた開いちゃう。
プシュ～～～。
このあたりでもうギュウギュウ詰めです。私もバッグを抱えて壁にへばりつきました。

まいったな。これでも東京の通勤列車よりは、ましなんだろうな。
次の駅では、さらに人波の圧力が、腕のあたりを押してきました。
グググイ・・ウ～～～・・・
あら、気持ちいいんでないかい。

ちょうど指圧して欲しかった二の腕あたりに、心地よい圧がぎゅ～っと加わりました。
もう一度くらいギュっとこないかしら。
”次は、琴似、琴似です”
列車がブレーキをかけると、大きな人のかたまりが、またまた二の腕あたりをギュ～～～・・
ウウ～～もうちょっと強くてもいいよ～。
混んでる列車で、こんないい事があったとは。

いつもなら、お互い様と思いながらもギュウギュウ積めは不愉快で、イヤフォンからの漏れた音にも敏感になっちゃっているもんね。
なのに、連結部分の壁の角に二の腕をくっつければ、列車がブレーキをかけるたんびにギュギュっと指圧で気持ちいい。
こんな私ってヘン？ヘンだよね。ヘンに違いない。でも気持ちいいんだからしょうがない。
次乗る時は、反対側をしてもらお。