北海道・札幌発・だべさ通信5

熊のお腹で膨れたものは・・・古平の昔話

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北海道の古平の昔話。

古平にはチョペタン川(チョピタン川)というの川が流れています。
そのチョペタンの傍に『運上屋(』うんじょうや)があったそうです。
『運上屋』とは、和人とアイヌの人たちとの交易所の事です。

 

 

ある日、運上屋の二ハ地蔵さんは、数の子(ニシンの卵)をしまっている蔵の中から、大量の数の子なくなっている事に気がつきました。
見ると、草を踏み分け歩いた足跡らしきものが残ってる。
ドロボウか!

 

 

それから数日したある日、またも蔵でガサゴソと音がするので行ってみると、間違いなく誰かが蔵に忍び込んだあとのようでした。
翌日、近所の人たちが集まり捜索開始。
見れば数の子が点々と川のほうに落ちています。
その跡をたどって川を渡り、草むらまで行ってみるとなんと、そこには熊が寝ていました。

 

 

「やべ!熊だべ! 」
そっと近づいてみたところ、なんか様子がおかしいんでないかい。
熊は息もたえだえです。

 

 

「こっちは大人数だ、縛っちまえ」
熊は縛られて運ばれましたが、途中で死んでしまったそうです。
その後、熊のお腹からは沢山の数の子がでてきました。
お腹いっぱい数の子を食べた熊は、そのあと水を飲んだ事で数の子が膨張し、死んだのではないかと言われています。

 

 

江戸から明治にかけての数の子の保存方法は干し数の子が一般的だったそうです。
塩数の子が作られるようになったのは、明治の終わり頃(明治30年代以降)になってから。
北海道の数の子が海を渡って本州に運ばれる事を考えると、このお話に登場したのは、干し数の子だったのではないかと想像しました。
干し数の子をお腹いっぱいの数の子を食べた熊が、水を飲んだとしたらもう、お腹の中はパンパンだべね。

 

 

北海道には、氷下魚(コマイ、カンカイとも言う)っていう魚の干したものがあってさ、その身をむしって一味マヨネーズを付けて食べたらまず美味しい珍味なんだわ。
これを食べ過ぎると、あとでお腹がパンパンになっちゃいます。
だから、この熊の気持ち、ちょっとわかるわ。

 

他にもある古平のページはこちらで

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