車掌さんは花の乙女

PR

新千歳行き快速エアポート100号は、手稲から札幌駅を通って千歳駅まで約40分です。
「本日は、JR北海道をご利用頂きましてまことに有り難うございます・・・次は琴似です」
車内に、女性のアナウンスが流れました。
しばらくして「次は、札幌、札幌です。札幌では時間調整の為、しばらくの間停車致します。」のアナウンス。
あら、もしかして、本物の人の声？という事は女性の車掌さん？

 

 

まもなくして車両に現れたその車掌さんは、髪をキュっと結ったお団子に、帽子がしゃんと決まってる。制服のボタンがピンと緊張してて、優しく微笑んで語りかける、うら若き乙女でした。通路を歩く車掌さんは、無言の車内に咲く花のようです。
「切符、お持ちでない方は、いらっしゃいませんか？」ゆっくり歩く彼女の後ろ姿を、ついつい頼もしく見入ってしまいました。あら、そこのおじさんも見ているね。

 

 

「まもなく千歳です。どなた様もお忘れ物ございませんよう、お支度願います」
列車の中では、女性の職員さんが乗っているという安心感が、小さな旅を心地よくしてくれました。
きっと、私の他にも同じ事を思った女性もいたんじゃないのかな。

車掌さんが女性だなんて素敵だね。
花のような彼女が通ったそのあとに、こっちも花が咲いたみたいだよ。ほら、あのおじさんのハートにも、こっちのお兄さんのハートにもね。