北海道・札幌発・だべさ通信5

遠い記憶は消えない記憶

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茨城の伯父さんの葬儀が終わりました。
伯父さんは爺ちゃん(義父)の弟で、単身で茨城に渡って会社を起こして社長さんになりました。
伯父さんの会社は機械を扱う会社だけど、子供の頃は、手稲(札幌)で ひい爺ちゃんの牛舎の仕事を手伝ったり遊び場にしたりして育ったそうです。

 

 

牛の仲買人の事を、昔は ”ばくろう” と言って、牛を売った変わりに米や野菜などと交換したりしたそうで、北海道では今でもそのなごりで ”交換” する事を ”ばくる” とか、”ばくりっこ” とか言ったりします。

 

 

「以前、家族でワンこを連れてドッグランに行った事があったのね・・・・」長女さんが話しはじめました。
「そしたら、そのドッグランの傍に、痩せた牛が一頭繋がれていたんよ。みんな犬達を見ているのに、父さんたらそのへんの草をむしっては何度も牛に食べさていたの。『栄養が足りないな』とか言って。きっと痩せた牛が放っておけなかったんだね」

 

 

子供の頃から体にしみついた記憶って、大人になっても奥深くに、ちゃんと残っているものだよね。
伯父さんや爺ちゃんは牛達と一緒に暮らしていたから、たとえば牛の姿や鳴き声や、しぐさなんかでも、牛の気持ちがわかっちゃったんだろうね。
そういえば、婆ちゃんが岩手の人と話すと、いきなり岩手言葉に戻っちゃう。
幼い頃の記憶って、自分を癒してくれる大切な記憶でもあるんだね。

 

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