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しんしんと雪が降る夜、歩きながら無音の世界を感じた事はありませんか。
自分の足音以外は何も聞こえず、時々通る車の音も、その大きな世界に飲み込まれて消えるのです。
雪国の暮らしの中で、それはなんとなく感じていた事だったけど、いつかの新聞記事を見て納得しました。
『雪の結晶は音を吸収する物質』。
新雪が積もったり雪が静かに降る時は、その一粒一粒が音を吸収してしまうのだそうです。
それは本当に耳が痛くなるほどの静寂です。
そこでやっと気がついたのでした。
この静けさは、空を飛んでるサンタクロースの鈴の音色が子供達に聞こえるように、神様が地上の音を消しているのではないかしらと。
きっとそうにちがいありません。
私も子供の頃に、布団にもぐってサンタが来るをじっと待ってたも。
しばらくすると、スーっとふすまの開ける音が・・・・来たかも・・・・
よい子は見ちゃいけないんだよ。サンタは寝ていないと入ってこれないんだから。
サンタだ・・・・・・
お父ちゃんじゃないもん、あれはサンタだったに違いないもん。
だってね、遠くで確かに鈴の音が聞こえたような気がしたんだもの。
シャンシャンシャン・・・・・・