北海道・札幌発・だべさ通信5

震災のカツオ

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実家に、岩手のおじさんからカツオが送られてきたという事で、さっそく取りに行きました。
カツオはすでに母によって解体され、透き通ったルビー色が鮮度の良さを訴えています。

 

 

「もしもし、おじさん、カツオ届きましたよ。有り難うございます。そちらの様子はいかがですか」
おじさんの住んでいる所は、港のある気仙沼から少し山に入った所ですが、今回の東日本大震災によって家が随分痛んでしまい、家業の魚屋も廃業に追いやられてしまいました。

 

 

「こっちは、まだまだ落ち着かないよ。なんたってほれ、家族が不明になってる人がいっぱいいてさ、遺体見るまで気持ちが納得できないわけよ。それに船がねえからしゃ、いくらも獲れねえのさ。
漁したって(漁をしても)、船が港の岸壁につけられねえしな」
そうなんだ、テレビでは復興の様子を明るく映しているけれど,物語ふうに仕立ててあるマスコミとは裏腹に、やはり現場は今だに悲惨な状態が続いているのですね。

 

「漁港の冷蔵庫が壊れちまっているから、漁をしても魚を入れておくとこがないのさ。だから船が港に戻った時は知らせが来るもんで、その時買いにいくわけさ」
そうか、確かに、港に大きな冷蔵庫がないと、みんな腐っちゃうんだった。
そんな貴重なカツオを送ってくれて、本当に有り難うございます。
街がどんなに新しく生まれ変わったとしても、家族をなくした方々は、心の苦しみを引きずり続けるのですね。
どうか少しでも早く、明るい光がさしますように。

 

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