北海道・札幌発・だべさ通信5

風邪の次は唇が腫れて

婆ちゃんと生前に仲がよかったお婆さまが二人、午後から来ることになっていました。午前中のうちに、草むしりでもやるか。前回は腕が草にかぶれで大変はことになったので、今回はしっかり手袋はいて(はめて)腕カバーもしたもんね。

 

 

しゃがんでグイグイベシベシとカマをふるうと、伸びた草が顔にまとわりついてきました。
まったくもう・・・・・
一仕事終えて、午後1時。
タクシーが家の前に止まりました。
「いらっしゃいませ、ぞうどぞうど・・・・」

 

高齢のお婆さんたちは、不自由なヒザと四苦八苦しながらも、仏壇の婆ちゃんに手を合わせて下さいました。
急須にお湯を注いでいるとき、なーんか唇に違和感がありました。
「どうぞおかまいなくね・・・」
『いえいえ、お茶でも・・・』

 

 

おかしい、感覚がヘン・・・・歯医者さんに麻酔されたときみたいな感じがする・・・
ちょっと後ろを向いて唇を触ってみると、どうも右側の方が膨れてるようです。「あらあ、美味しいおまんじゅう」
『ど、どうぞどうぞ、食べてみて下さいね』

 

 

今度はスキを見て、鏡を見てみると、・・・・・・・・ありゃりゃ!!
下唇の右側だけが、ポップコーンのカケラでもくっつけたみたいに、プックリと大きく膨らんでいます。
昔、ソフィアローレンていう、大きな唇が魅力的な女優さんがいましたが、そんなもんでない。
さっき草取りをしていたとき、引っ張った草に唇をひっかかれたような気がしたけどけど・・・それか?

 

 

「美味しいおまんじゅうね」
『そ、そうですかあ、よかったですう~』
会話に、なかなか集中できません。
オホホと手を口にあて、その場をなんとかつくろいました。

 

 

お客様が帰ったあと、
『お父さん、唇 腫れたわ、これ・・・』と見せると、

 

「あ”~ このあいだから草かぶれやったり風邪ひいたり、唇 腫れたり、忙しいやっちゃな」と言われました。
私はなにも、忙しいとは思いませんが。


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