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久しぶりにタクシーに乗りました。
ほんの10分ほどの時間なんだけど、タクシーのおじさんが話しかけてくれます。
「いやあ、昨日は風が強かったですねえ」
「ほんとうに凄かったですね」
「雪がなくなったと思ったら、ホコリっぽくってさ、砂が舞うからザラザラしますよね」
「本当ですね。ゴミも飛んじゃうから、大変ですよね」
「僕はずっと札幌なんですけどね、昔っからこの時期はいつも風が強いですわ」
おじさんは私よりちょっと年上で、根っからの札幌育ちだそうです。
私が「昔で言うと、馬糞風(ばふんかぜ)?」というと、
おじさんは、にんまり笑って
「そうそう馬糞風ですね〜、そういう言葉がありましたね〜」と、懐かしいやら、古い言葉で飽きれるやら・・みたいに笑いました。
「運転手さん、話が通じて嬉しいです」
はっはっは ほっほっほ
それは、私のお爺さん、お婆さんの時代の話です。
札幌には馬車鉄道(馬鉄)というものがあったそうで、私の住んでいる手稲の街にもありました。レールにそって馬車が歩く、だから馬鉄です。その他にも、と当時は馬が物資を運ぶ要でした。
するとね、馬だもの、落とし物をするべさ。
そこにもって春は風が強い季節だから、乾燥して細かくなって舞うわけです。
だから馬糞風と呼ばれていたんだね。
「はい着きましたよ」
「有り難うございます」
ちょっと強く風が吹くと、砂ぼこりが口の中に入ってしまいそうです。
ま、馬糞じゃないことは確かだけどね。
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