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昨夜は、小学4、5年生の担任だった太田先生を交えてのクラス会でした。
集まった元生徒の殆どは、あれからなんと44年ぶりの再開です。
当時は独身でスキーが得意、すらりとした細身の加山雄三みたいだった先生も、現在75歳。
さすがに、当時の印象とは変わっています。
やってきた先生は、まるで初対面の人たちに会うような、不安そうな老人に見えました。
” 先生 わかりますか?岡本です ”
『・・・・お、おお〜〜!岡本さんか! わかるよ』
”先生、僕は、ケンちゃんです”
『・・・お、お〜〜!!ケンちゃんか!』
”先生、天然パーマのかかったヘアスタイルが印象的でしたけど、今は、どこかですれ違ってもわからいです”
『そうだよなあ、今はコレだから。(ポヤポヤ薄毛の頭をなでながら)僕も君らがどこのオジさんオバさんかわからないよ』
先生は、ひとりひとりの顔と話で、あっというまに40年前にリンクさせ、当時の出来事を次から次へと蘇らせました。
肩が丸く見えていた先生も、宴もたけなわになる頃には、いつの間にか大きく見えてくるから不思議です。
先生は、” 『新しい担任を任されたら、卒業させた生徒たちの事は忘れろ』と先輩の先生が言ったけど、そんな事できるわけがないよ”と言いました。
先生が会場を後にする後ろ姿は、当時を思い起こす頼もしい足取りです。
自分が先生の歳になるまで、こんなに元気でいられるかな。
56歳を超えた生徒たちは、そんな不安すらよぎちゃったのでした。
老いを支えているものは体が少しだけ、あとは心が支えているものなんだ。