それは昨晩の10時頃のことでした。
窓際に干してあったタオルをはずそうと、洗濯バサミにてをかけた時、外から鳥たちが集まっているような声がしています。
その声は、キュルキュルキュル・・・・・？
ヒヨヒヨヒヨ・・・・？
キョキョキョキョキョ・・・・ それはなんと言ったらいいのやら。
とにかく、道路の向こう、公園の暗闇の中では確かに何かが起こっているようです。
窓を開けたら、声は耳の気圧の変化を解消するためにツバを飲み込んだ時みたいに、鮮明に飛び込んできました。
キュルキュルキュル・・・・・・
声は池の方だわね、もしかしてカエルか？？？
こんなきれいな声が？
美しい声はエゾアカガエルのラブコール
今朝になって池に行ってみると、二日前までなかったその場所にはたくさんの卵が浮いていました！！
この場所は、毎年、卵が産みつけられる場所。
池の中でもガマノホといった長く伸びる水草があるので、卵にとってはちょうど良い草のベッドになるんですね。
あの声は、春の繁殖期に鳴くエゾアカガエルのラブコールだったのです。
それにしても美しい声だこと。
メスは、より美しい声のオスに惹かれるのかしら。
エゾアカカエルは日本では北海道にだけ住んでいるそうで、鳴くときに大きく頬を膨らませます。
ほっぺたを膨らませることで、声を遠くまで響かせることができるんですと。
昨晩は、声の美しさを競ってラブコールの大合唱をしていたんですね。
その後、メスはあの小さなお腹から1ひきでなんと1000個もの卵を生むそうです。
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