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ヤマブドウのツルは、子供の頃の遊び道具。
ブランコに見えたツタに乗ってこいでみたり、垂れ下がったツタには『あ〜あ〜〜』と叫びながらぶら下がりターザンごっこをしたり。
昔流行ったテレビでね、人間なのに野生の動物たちと話ができるターザンが、動物たちと一緒にジャングルを脅かす人間たちからジャングルを守るという物語です。
ツタからツタをサーカスの空中ブランコのようにスイスイと飛び回る彼は『あ〜あ〜〜』とジャングル中にその声を響き渡らせる。
そんなわけで、ヤマブドウのツタをみると、今でも引っ張って強さを確認したい衝動になるわけです。
ツタに絞められた木は成長できなくなる
ひだまり公園の林の中にも、コクワやヤマブドウのツルがあちこちにグルグル巻いています。
例えばこのヤマブドウに巻かれた木、もうず〜〜〜っと太くなれないみたいです。
小さい写真ですが、この2005年に撮った写真と比べて見ましょう。
下の写真が現在の様子です。14年経っているのに、太さはあまり変わっていませんね。
隣の木と比べてみると、太さは逆転しているようにも見えます。
芯のないツタは、誰かにつかまって光を求めて這い上がります。
でも、巻かれた木の方はと言うと、成長できなくて苦しいのかもね。
ヤマブドウのツルは右巻きか左巻きか
あっちもグルグル、こっちでもグルグル・・・
?! みんな同じ方向に巻いているんでないかい??
これも・・
これも・・・
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みんな左巻き?!
でもまてよ、ツタのカーブを上からみたら左巻きだけど、下からみたら右巻き?
もしツタが道路だとしたら、車のハンドルの登りの時は左カーブで下りの時は右カーブ。
自分がこっちに立って見ている時は、向こうから来た車(ツタ)は右に曲がっているじゃないか。
人差し指を何度グルグル回してみてもわかりません。いったいどっち巻きなんだ!!
皆さんははどっち巻いると思われるでしょうか。
ツルの巻き方は、観察する人の方向や視点によって変わってしまうのです。
『朝顔はいったいどっち巻き問題』
そこであちこちのサイトを見てみました。
例に多く使われていたのは朝顔のツルの巻き方です。
下の写真を見るとヤマブドウと同じ方向に巻いていることがわかりますね。
この巻き方、あるサイトでは『左巻き』、また別のサイトでは『右巻き』とありました。いったいどっちが本当なんだかわかりません。
でも、現在では、”右巻き” にした方がいいんでないかい・・・という方向に収まっているようです。
ということは、ヤマブドウの巻き方は『右巻き?!』
な、なして???
納得するように説明してもらいたいもんだわ。
昔はどっちでも間違いじゃなかった
ツタの巻き方(方向)の定義とはいったいなんなんでしょう。
昔から、いろんな学者さんたちが研究をしてきたそうですが、その中でも右か左かが別れていました。
時代によってもその方向は定まらず、なんと植物図鑑によっても左右がバラバラ。
なので、この巻き方が右でも、左でも、どっちでも間違いではない。
ということで終わり・・・・・
じゃ、困りますよね!
そこで、現在は、一応の方向性が定義として使われるようになりました。
1956年の文部省(日本植物学会)では、朝顔の書き方は右巻きとなっているそうです。
ツタの巻き方の方向についての定義とは
そこで、時計方向に回りながら伸びていくものは右巻き。
反対方向に回りながら伸びていくのが左巻きとしているのが一般的だそうです。
朝顔の場合は、時計方向に回りながら伸びていくので右巻きです。
これは、世の中のグルグルしているもの、例えば巻貝やネジなどを基本にする考え方です。
ヤマブドウのツルをネジに見立てた時、このネジはどっち方向に回せば壁に穴を開けることができるかな???
右だ!!
ということで、ヤマブドウのツルは右巻きということになりました。
これでもう、どっち巻きかがわかっちゃいますね。
グルグルしているものを見たら、どっち巻きか観察して見るといいかもね。
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