平地は雪が消えたけれど、林の中にはまだまだ残っています。
そんな雪なんかな〜んもさと、すでにツボミをこしらえて花を咲かせる準備をしている植物がいます。
エゾナニワズ。
黄色いツボミをつけていますね。
雪の中から現れた時にはもうツボミ?!
最初に見た時にはびっくりしました。さすが野生だ・・・・
雪の下にいる時にツボミを作っていたのかな??
いえいえ、ナニワズの作戦はそんなもんじゃございません。
植物の世界も数え切れないほどの種類があるから生き残るのは大変だと思う。
林の中では背の低い草花たちも、それぞれが色んな方法で生き残りをかけて、子孫を残さなくてはなりません。
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実は、秋のうちにツボミを作っておくんです。
ナニワズは、草ではなく低木。しかもその茎は柔軟で、雪がどっさり降っても折れることはなく、ツボミもつぶされることがないので、雪が降っても大丈夫なんです。
木々の葉っぱがまだ出ていない春の間は、背の低い草花にとっては太陽の光を受けることができるチャンス!!
みんな一斉に花を咲かせるけれど、エゾナニワズは考えた(と思う)。
みんなより早く花を咲かせるには、どうしたらいいか・・・
春になってから土から芽を出したんでは遅いっしょ。
したら秋のうちにツボミをつければいいんでないかい!
秋は林の葉っぱが落ちルカら、春ほどじゃないけど光を浴びることができるもね。
したら実はいつつけたらいい??・・・夏につけちゃえばいいっしょや!
それからエゾナニワズは、さっさと夏のうちに真っ赤な実をつけてしまうようになったのです(と思う)。
こちらは夏のエゾナニワズの実。
夏の林は木々の葉っぱが空を覆っているので薄暗いです。
でも秋にツボミを作りたいので、夏のうちに真っ赤な実をつけておくんですね。
こちらは昨年の10月28日のナニワズ。
林の木は葉を落とし、太陽の光が差し込み始めました。
ツボミを作るチャンス!
これで、いつ雪が降っても大丈夫です。
こんなすごい技を身につけたエゾナニワズは、今年も黄色い花を咲かせるために準備万端。
ひだまり公園のエゾナニワズのも、もう咲き始めているかもね。
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