花の大きさが1センチにも満たない小さなエゾムラサキはワスレナグサ(忘れな草)にそっくり。
年配の方ならご存知の方も多いと思いますが、忘れな草は倍賞千恵子さんが美しい声で『忘れな草をあなたに』という歌を歌っています。
♪わか~れても、わか~れてもここ~ろの奥に~~~
わす~れなぐ~さ~~~~を~~あなたに~~あなたに~~~♪
その切ない名前とイメージで、忘れな草は日本に昔からある花だと思っていました。
そしたら、明治の頃に外国から入ってきた花だとか。
ワスレナグサにそっくりなエゾムラサキの方が在来種。しかもワスレナグサ草は在来種のエゾムラサキを侵略しつつあるんだとか。
外来種のワスレナグサが入ってこなかったら、賠償さんの歌う『忘れな草をあなたに』の歌は聞かれなかったでしょうね。
忘れな草は外来種、そっくりなエゾムラサキは在来種
とにかくこの二つの花はそっくりだから、もしエゾムラサキが咲いていても、”忘れな草が咲いているね” で終わっちゃう。
知名度にはかなわないという宿命ね。
正直、私は忘れな草という花があることは知っていてもエゾムラサキという花があることは知りませんでした。
まずはこちらをご覧ください。
こちらは、家の近くにたくさん咲いていたエゾムラサキと思われる花ね。
そしてこちらが写真ライブラリーから頂戴した忘れな草の写真。
どうでしょう、二つの花ともそっくりですよね。
家の近くに咲いていた上の写真の花本当にエゾムラサキの花なのかどっちなんだか知りたい!
ワスレナグサとエゾムラサキの誰が見てもわかる違いとは
まずはその違いを確かめてみよう。
1)ワスレナグサは地面を這うように広がるのに対し、エゾムラサキは茎が立ち上がる。
2)ワスレナグサは毛が寝た状態、エゾムラサキの萼(ガク)の毛はカギ状の先端が曲がってる。
1)の状況はどんなことをいうのかな?小さな植物だから、”這うように” と言われてもあまりよく理解できません。
2)の状況ならわかるかもしれないです。
私は老眼がかなり進んでおりますもので、スマホにくっつけて写真が撮れる拡大レンズを装着!!
そして撮った写真がこちら。
おお〜〜!もしかして、毛先が丸まさってるんでないかい?!(丸くなってるのではないでしょうか?!)
ということは、この花はエゾムラサキということになりますね!
道端で見つけたワスレナグサと思った花は、実はエゾムラサキという場合もきっと多いでしょう。
それでも黙って咲いているエゾムラサキの花が、ちょっと愛おしく思えてきたんでないかい。
♩ 別れても 別れても 心の奥に
いつまでも いつまでも
覚えておいて欲しいから
幸せ祈る 言葉に変えて
エゾムラサキを あなたに あなたに ♩
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