北海道・札幌発・だべさ通信5

近所のヒヨドリは北海道から渡りをしないでココにいる

初雪が降るか降るかと言う季節。木の葉がほとんど落ちた林に久しぶりに行ってみました。
もう誰もいないと思ったら、木々に混じって春に時々見かけたおじさんが立っています。
黒いモコモコのジャンパーが大木と同化しているね。
メガホンのような望遠レンズをつけたカメラを構えて野鳥を写しているようでした。

 

おじさんも、見覚えのある顔を見て「ヒヨドリがいましたよ」と教えてくれました。
『私も先日ヒヨドリをみました!』
数日前、ちょうどこの林で見たヒヨドリがこちらです。

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津軽海峡を渡らないヒヨドリもいる

 

せっかく物知りのおじさんに会えたので、最近不思議に思ったことを聞いてみました。
「先日、ヒヨドリがいっぱい集まって津軽海峡を渡る『ヒヨドリの渡り』ってのをテレビで見たんです。ヒヨドリって渡り鳥なんですか?でもこの林には冬の間でもいると思うんですけど・・」

 

おじさんは、
「ああ、それはね、本州に渡るヒヨドリたちも多いんだけど、渡らなくても餌があるって知ってる子たちは渡らないんですよ」と言いました。
『!!そうなんですか。ってことは、全員が渡るわけではないんですね!』
おじさんは、うんうんと軽くうなずいて、また林の向こうを見ていました。

 

ヒヨドリは全国に普通にいる鳥だそうで、北海道にも人家の周りや林などでよく見かけます。
ウチの近所では真冬でもよく見る鳥で、お正月にはナナカマドの赤い実をついばむ姿も見ます。
なので、1年中いる留鳥だとばっかり思っていました。

 

そしたら先日のテレビで、『冬が来る前二、北海道の南の白神岬にヒヨドリが集結!!そこから一丸となって津軽海峡を渡る』っていうじゃないですか。
北海道では冬になると餌が少なくなるので、本州に集団で渡って行くそうです。
でも、すんごく遠くの外国に行くわけではないので、『渡り鳥』とは言わず、『漂鳥』と言って区別しているんですと。
でもなあ、ウチの周りにはいつもいるし、一体どういうことなのか・・・・
と、不思議に思っていたわけです。

冬でもこのあたりは餌に困らないのかもしれないけれど、それにしたって北海道はしばれるっしょ。それでもいるのはどうしてなのよ?
と聞いてみたいところだけれど、そりゃあそれぞれ事情があるよね。


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