北海道・札幌発・だべさ通信5

全国手話検定試験(2018 )2級 私の場合

全国手話検定試験(2018 )がありました。
今回私の受けたのは2級で、いやあ〜〜〜なんかしらないけど、もう はっちゃき(必死)〜〜のうちに終了!

 

言葉には、『聞く言葉』と『見る言葉』がある

 

耳の聞こえる人は、声で人と会話をする事に慣れていますよね。耳から聞こえる音で情報で理解するので、これを聴覚言語(聞いて理解する言葉)といいます。
これに対して、耳の聞こえない人は、手の動きや表情、口の動きなどを使い、目で見て情報を理解します。これを視覚言語(目で見て理解する言葉)といいます。
どちらも『言葉』に変わりはありません。
国際的にも、もちろん札幌市でも、手話を『言語』と位置づけています。
言葉は、音だけではなかったのですね。
手話検定試験は、そうした視覚言語を使ってするコミュニケーションの検定試験です。

 

1年に1度、5級から1級まで、それぞれの級に分かれて全国で実地されます。
今回私が受けた2級の程度とは、資料によると『覚える単語2000程度、聴覚に障害のある人と自由に会話が出来る程度』とありました。
そりゃムリっしょ。まー頭に入りません。それをなして、誰が受けるって決めたのさ・・・・自分っしょ・・・・が〜〜ん・・後悔の念・・・・・
そんなわけで、今日が試験日。
どんなふうな試験内容なのかを書いておこうと思います。

 

筆記試験はマークシート

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筆記試験はマークシートで行なわれます。
鉛筆で、横線いれるやつ。

 

1つの問題に、答えが4つあって、その中から正しい答えを選んで 鉛筆でゴシゴシとぼっこを入れます。 
答えがわかればもちろん良いけれど、わからなくても正解率は25%です!

 

 

手話2級試験は、筆記試験がさらにプラス!

 

2級の試験が、それまでの3級とちがうところ。それは筆記試験が2つ増えること!
それから実技の試験が行なわれます。
まず最初の筆記試験は、手話の歴史や聴覚のこと、手話にともなう法律の問題が16問ほど。

 

 

たとえばこんな問題
◎ 『ハサミ』という手話表現のように、2本指で表現する手話は次のうちどれでしょう。

1)ガラス   2)資格   3)沖縄   4)兼任
・・・・おお〜〜わかるもね〜 答えは『視覚!』他の文字の手話は、たった2本指で表現できるんですよ。
ちなみに『ハサミ』という手話は2本指でチョキチョキなんです。

 

 

◎ ○○年に施行された法律はなんというでしょう・・・・・・・わからん・・・でも、答えはマークシートで答えは4択だから、どれかに鉛筆で線を引けばいいわけよね。
♪ ど・れ・に・し・よ・う・か 神様の言う通りコレ!♪
鉛筆で線を引く。マークシートは4択なので、あてずっぽうでも正解率は25%だもね!

 

手話のビデオを見て理解する

 

次の筆記試験は映像を見て、答えを4択のマークシートに線を引きます。
始めは、画面に映っている人の行なう単語の意味はなんでしょうという問題。
3回、同じ映像が流れるので、2級の単語さえ覚えていれば大丈夫。
よっしゃよっしゃ、コレだベさ、鉛筆でゴシゴシ。

 

次の問題がちょっと大変。
画面に登場する人が長い話を手話をするのでそれを読み取ります。
そのストーリーから4問の質問に答えなくてはなりません。
同じ動画が3回流れるから、とにかく目をまん丸くして見てみよう。

 

まず1回目、画面に出て来た男性がシュシュシュっと手話を始めました。
ん、ほうほう,,ん?なに?? 読み取れない!あれれ・・・・・
アセっている間にも、どんどん画面のお兄さんは手話を続けていってしまいました。

 

2回目のを見ればいいもんね。よーし、今度は見逃さないぞ。
”シュシュシュシュ・・・・のシュシュシュ!”
目をパチクリしている間にも、お兄さんは容赦ない。
3回目・・・・

 

問題、『病院で、男性と先生が話しをしているときにクスっと笑った人は誰ですか』
1)社会福祉士  2)現場監督  3)保険会社の人 4)看護士
・・・・・・そりゃあ看護士さんでしょ!! 保険会社の人が笑ったら怖いも・・・
手話の内容がわからなくても、話しの感じでぶっつけ本番さ。

 

最後は面接試験

 

さて、試験の最後は面接の実技試験。
これが一番ドキドキしちゃう。
このまえなんか、緊張して、自分の名前も言えなかったも。

 

 

イスに座ると、話す内容の上が置かれていました。
『あなたが興味のある事を教えて下さい』と書かれていました。
興味のあること・・・・・
そ、そうだわ、毎晩のように背中を丸めて書いているこのブログ!
それと、しょっちゅう持ち歩くカメラの話しをしちゃおう。

 

 

” 私、毎日ブログを 書く、パソコンに UPしています ” シュシュシュのシュ
2人の試験官は、ちょっとうなずきました。
おお、通じているみだいだ。
”いっぱい 写真を撮って (あっち向いてパチパチ こっち向いてパチパチとシャッターをきるしぐさ)。
試験官は、またまたちょっとうなずきました。

 

 

試験官の1人が(手話で)私に聞いてきました。
「今まで撮った写真の中で気に入った写真はなんですか?シュシュシュのシュ」
大好きなブログの話しになったもんで、私は調子にのってしまったのでした。
” 公園・・行って・・リスがいて・・・写真をとる とる とる・・・・ あっちもパチパチ こっちもパチパチ ”
(体の向きを変え変え) 林 リス 見つける  いた〜〜〜 追いかける 写真 パチパチパチ ・・”

 

(試験官) ”も、もうけっこうです”
はっ・・・・そうですか・・・・
さっきまで緊張していたのに、ブログと写真の話しでつい調子にのってしまいました。
そういえば私、ちゃんと手話を使わずに、林のリスを追いかけて写真を取るしぐさばっかりしていました。

 

 

筆記試験も間違いがけっこうあったし、試験に合格するかどうか・・・・
それに面接官の先生が、わたしのあの調子にのったしぐさを手話と認めて下さるかどうかが問題です。

でもま、いいや。終わったし。

 

視覚言語は耳の聞こえる人達にも

普段、私のような音に頼る会話をしている者にとっては、視覚言語(手話)の会話は必要ないかな・・・と思っていましたが、考えてみるとそうでもない。
身振りや動作を使って話すときはありませんか?
たとえば「こんな大きな魚逃がしたよ〜」と両手をいっぱいに広げてみたりとか、「向こうに見えるでしょ〜」と、指をさしてみたりとか・・・とか。
それから、表情も視覚言語です。笑顔の素敵な方を見ると好感がもてますよね。
視覚言語は、耳の聞こえる人達も自然に使っている言葉だったんです。

英語のわからない私でも、イエス ノ〜 くらいがわかるように、簡単な視覚言語がみんなで使えるようになると便利じゃないかって思います。
たとえば、映画館の中や病院の待合室など、簡単な会話を手話を使って話す事が出来れば、回りに迷惑をかけなくてすみますね。そうなれば、聞こえる人も聞こえない人も、みんな同じ言葉を使って話す事ができるので、両者の見えない壁がサ〜〜〜っと消える。
そんな暮らしも楽しくて、ちょっと世界が広がるんでないかい。

 

 


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