この傘さすべきか

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今日は一日中雨の予報。家を出る時、ごちゃごちゃした傘立ての中から、折りたたみの傘をサっと取り出し、バッグに入れました。
そしたらやっぱり、駅までの坂を下り始めた時に、小雨が降り出しました。・・おお、きたゾ。
向こうから、若者が肩をすぼめて歩いてきたけど、私には傘があるもんね。ピンクの花柄の傘を開きました。

 

 

うわ・・・なんだこれ！
パッと開いたはずのその傘ったら、8角形じゃなくって7角形になってるしょ。そこから1本キラリンと光る傘の骨。しかも別の骨も糸が切れたり、大きく湾曲しています。
横から見たら、まるで手稲山の尾根を見るよな折れあんばいです。
そ、そうだった、このあいだの嵐の時、傘が風にあおられてめくれ上がって壊れてたんだ。
これじゃあとっても恥ずかしい。
どうせちょっとの雨だもの、お兄さんみたいに傘なんか　ささなくたって平気だわ。

 

 

ところがその帰り道、よりによって手稲駅から出た途端にパラパラと雨が降り出しました。
まだ大丈夫さこれくらい。回りの人は傘をさしているけど、どーって事ないもんね。
とか思いながら、短い足で大股急ぎ歩き。
しだいに雨は大粒になり、風も強くなって髪が濡れてきました。
これはちょっと参るわね。この壊れた傘を今ここでさすべきか、それともこのままもう少し、人通りの少ない所まで歩いてきてからさそうかな・・・・・
ザザザ～～～～うわわわ・・

 

 

考えているヒマなどないわ、もうこうなたっら壊れていても、とりあえず頭だけでも濡れなきゃいいわ。
なのに、7角形で手稲山の尾根のようなピンクの花柄傘は、なかなかパッと開いてくれない。
ようやっと、バフっと開いたと思ったら、途端に風でめくれ上がりました。
もう、濡れてんだか濡れてないんだか、ワケのわからないままなんとか帰宅。
髪の毛から雨がしたたり落ちています。
もう絶対！このまま傘立てに戻しちゃいけないわ。