北海道・札幌発・だべさ通信5

こんな事でイラっときたらダメでしょや?

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歯医者さんのドアを開け、診療券をおもむろに取り出し、そのカードが、あと10センチもすると診療券ボックスの小さな入り口に届こうとしたそのとき、私の手の下から診療券を持った小さな手がスっと現れ、カードの下に重ねるようにストンとボックスに落ちました。
ギョギョ!今のはいったい何?
背後で、「ママ、やったね!」という大きな内緒声が聞こえました。

 

なんちゅうガキんちょ!あいや、お子様!
ボックスにカードを入れる前に、ちゃんと並びなさいっちゅうの!
私のカードの下にして診察券をボックスに入れれば、先に順番が回ってくるもんね。親が教えたのでしょうか。
でもね、私は大人、順番がひとつ後になるくらいで、腹を立てるなんて事はしませんよ。
ここはひとつ冷静に、広い気持ちで診察を待つ事に致しましょう。

 

待合室の椅子に腰掛けて見たその親子は、二人ともまるで白雪姫みたいなファションです。
ちょっと、チャラくない?ま、まあ他人の服装など、どうでもいいわ。
イラっときちゃうと、相手のささいな事でも腹が立っちゃう。いけないいけない。
「○○ちゃ~ん、診察室におはいりくださーい」
お姫様と、もう一人のママお姫様が診察室に入って行きました。
・・・・・・・・

 
20分待ち・・・・・
今日はちょっと込んでいるから、時間もかかるみたいだね。
・・・・・・・
30分待ち・・・・
まだかな。本当は、あのガキんちょ・・・ではなく、女の子親子より、私の方が先だったのよ。
広い心の持ち主が、反比例するように心が狭く小さくなってきましたよ。
40分待ち・・・・
もう完全、気が短くなったしょや。

 
・・・・・・・
そのうち、あの親子が戻ってきました。
その時には、もうすっかり広い心は何処へやら。なんだべあの親子!

「ぽぷらさ~んどうぞ・・」
はい・・
先生が
「すっかりお待たせして、申し訳ございませんでした」と ひとこと言ったそのとたん、
いえいえ、おほほ。
どうして・・どうしてなの、あんなに抑えきれなかった血圧急上昇が、先生にそう言われたとたんに、いきなりよそ行きになったしょや。

 

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