北海道・札幌発・だべさ通信5

しょうゆバッタの ”しょうゆ” の正体は


草の中からバッタが飛び出しました。
”しょうゆバッタ”だね。
イナゴの仲間らしいけれど、私は子どものころからそう呼んでいます。

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■ しょうゆバッタは総称

 

バッタを捕まえると、口から黒っぽいの液体を出すのを見たことはないですか?
醤油色をしているので、”しょうゆバッタ”!!って言っていたんだと思います。

でも ”しょうゆバッタ” というのはバッタの種類の名前ではなくて、身の危険を感じるとそのような液体を出すバッタの総称だそうです。
しょうゆの量は、ほんの一滴分と言うか、ぷっくりと口から盛り上がる程度ですね。
子どもの頃は追いかけてでも捕まえたのに、今では、あの骨格と、お腹のフガフガした感触は思い出すだけで遠慮する。

 

 

■しょうゆの正体は食べ物を消化させたもの

ところで、その ”しょうゆ”の正体を知ったのは大人になってから。
あれはバッタの胃の内容物だそうですよ。
バッタは危険を感じたとき、”こうなったら最後の手段!!” と、胃の中で消化させていた食べ物を口から戻して ”どうだ、キモチわりいだろ〜〜” と見せつけ、相手を驚かしているそうです。
だからね、匂いもするんですって。かいだことないけど。

 

 

この写真は以前、息子がバッタを捕まえたときのものです。
捕まったバッタは、ビクともしないで死んだフリしてやんの。
逆さまにしたって動かない、見よこの腕の開きあんばいの名演技。
息子がチョイチョイと触っても、グワ~~っと腕は開いたままでした。
でもきっと、バッタは心の中で ”ちょすな ちょすな (触るな)”って、ドキドキしてたべね。

 

それでね、逃がす前に写真をもう一枚・・・と思ったらさ、手がさっきと違うの。
油断したんだべね、ちょっと動かしちゃってるっしょ。
でもこのとき、口からしょうゆは出しませんでした。
死んでることになっていたもんね。

 

 

今でも子ども達には ”しょうゆバッタ” っていう名前で語り継がれているのでしょうか。
昔はどこにでも原っぱがあったから、歩くとワーっとバッタが飛び出したけれど、最近では、このあたりにもバッタは少なくなりました。

バッタは子ども達にとって、いつまでも夏休みのアイドルであってほしいと思います。


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