昨日の夜9時ごろは小雨が降っていました。
街頭の光が濡れたアスファルトに反射して、車が通るたびにパーっとオレンジ色に明るくなりました。
そのとき、道路の反対側でキラリンと光る2つの目。
犬?・・・キツネ!キタキツネ。
私が道路の向かい側にいるというのに、気にもしないでウロウロしてる。
何かに夢中みたいです。
あ、道路に飛び出して行ったよ。
キツネの前に、何か小さな生き物が右に行ったり左に行ったり、ウロウロチョロチョロとゼンマイ仕掛けのオモチャみたいに動いてる者がいる、ネズミか?
ネズミはただ回りをちょろちょろするだけ。それなら捕まえるのなんかチョロイもんだねと思っていたら、彼(彼女?)は鼻でちょしても(触ってみても)かみつく様子がありません。
それどころか、逆にネズミに反撃されては、背中を丸めて跳ね返っている。
ビビッてるのか?
はは〜〜ん、もしやこのキツネはまだ子どもか。
親に比べるとまだ少し体が小さいもの。
シッポのフワフワも、小っちゃめです。
おい、車くるよ。
道路の真ん中でいったり来たり。ほら、危ないって・・・・
すると向こうからガ===っと車のエンジン音とともにライトの灯りがペカーッ。
ほれ、何してんの、車くるべさ。
車のライトがキツネを照らしたとき、ほんのすこし手前でチョロっと避けました。
ああ〜、危なくて見てられない。
するとまた次の車が・・・・
ほれ〜なにしてんの〜〜〜
危ない〜〜! キツネはまたチョロっと避けました。
ガ=== 車は驚いただろうね。でも小ギツネはことの重大さなんてわからないから、小さなネズミを追いかけるのにただただ夢中。
あら、道路を渡ってこっちに来たよ。
あんた、なにしてんの。こっちは人間だよ。
小ギツネはそんなことおかまいなし。
携帯を向けて写真撮れちゃう余裕の時間すら見せてくれる。
■ キタキツネと本土ギツネのちがい
北海道に住んでいるキツネはキタキツネ。
本土ギツネと見た目で違うのは、足元が黒ということだそうです。
だからこの子もキタキツネですね。
『北海道に住んでいる動物達は北の方からやってきて、本州に住んでいる動物たちは南の方からやってきた』と本で読んだことがあります。
その境界線にあたるのが、北海道と本州の間にある津軽海峡。
津軽海峡は、目には見えない境界線(ブラキストン線)でもあったのです。
でも最近では、青函トンネルを通ったキツネもいるらしいですけどね。
その後も、キツネは見失ったネズミを探してウロウロするばかり。
おばちゃんは心を鬼にしてあんたをぼってやることにする(追い払うことにする)。
シッシッシ!・・・・こりゃ〜・・・・
あっち行けっちゅうの・・・スーパーの袋をガシャガシャ鳴らし ” こっちの方が強いのよアピール”をする。
けれど、何度追い払っても、またウロウロとやってきます。
なんだかな〜〜
小ギツネはシッポの先まで好奇心とはよく言ったもんだわ。
今回はこっちの負けだけど、今度見つけたら、またぼってやるからね。
ここであんたの亡がらを見るなんてことはしたくないもの。
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