北海道・札幌発・だべさ通信5

とっさのメダカ

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きんちゃく型の水槽に飼っている4匹のメダカ。
水を取り替える時は、小さい彼らの数を必ず勘定しながら、一旦 別の入れ物に移す事にしている。

 

 

一匹、二匹、三匹・・・・四匹・・あ!!
四匹目のメダ太が、すくった手から大きくジャンプしたかと思うと、洗面台の中へポタリッと落下した。
流し台に叩き付けられたメダ太はピタピタっと何度も体をくねらせジャンプしている。
その先には排水溝!
危ない!!このままでは、メダ太は排水溝に落ちてしまうかもしれない!
私は一瞬の判断で、排水溝を手でふさいでから栓をムギュと押し込んだ。
助かった。
メダ太はそのときすでに、排水溝8時方向からほんの3センチほどの所。
あと、2.3度ほどジャンプをしてしまえば、排水溝の餌食になっていたところだった。

 

 

とりあえず、これで流される心配はなくなった。
しかし、洗面台の上に横たわっているメダ太をどうやって救い上げようか。
このまま指でつまむわけにはいかない。彼は私の指の圧力で死んでしまうかもしれないからだ。
そうだ、彼がもう一度ジャンプした時に受け止めればいいんだ。
・・・・・・・・・・・ピタピタ・・・・・・・・・・・ピタピタ・・・・・
老眼を見開き、じっと構えていたが、メダ太は受け止めるほどのジャンプをしない。
そのうち、こっちの集中力が続かなくなってきた。
名案だと思っていたが、これはまったく名案ではなかったのだ。
このままでは弱ってしまう。

 

 

そ、そうだ、栓をしてあるのだから、このまま水を落とせばいいじゃんか。
水道の水を少し入れると、メダ太はスイスイ泳ぎだした。
私は彼をそっと救って、仲間の入っている小さな入れ物に移した。

 

 

その後、水槽はきれいに掃除され、泳ぐメダカ達の体が透明の水に反射して、時々キラキラ光っているのが見えた。
よかった、何とか今日は、数は減ってはいなかった。

 

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