北海道・札幌発・だべさ通信5

はかなく美しいか、たくましく地味か

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数日前、公園の池の傍に、一本だけミズバショウが咲いているのを見つけました。

 

 

ところが一昨日になって行ってみると、ミズバショウの花のように見える白いところが、倒れてちゃってます。
だれか踏んずけちゃったのか、それともイタズラに折られたのか。
もしかして、子どもたちの蹴ったボールがぶつかっちゃったのかも、ガク・・・・・・
どんなふうになっているのかと近寄ってみました。

 

 

 

したっけさ、折られていたわけじゃなかったの。
ただ、くた~~~ってなってクネ〜っとなっていただけだった!
そ、そっか、あんた、大丈夫だったのね。いかったね。

 

するとそのとき、もう一人の自分が、ヘンな事を言いました。
”あんたは今、この一本のミズバショウを見にくるのに、いったい何本の草を踏んだり折ったりしてきたんだい?”
はあ?
”このあいだの雑草はポイポイ。でも、ここにあるミズバショウは大事ってなにさ”
へんな言いがかりをつけてくるもう一人の自分。
そ、そりゃあさ、このミズバショウは一本しかないし、きれいだし。
雑草はしゃーないっしょ。雑草だもの。

 

そういえば、この公園にはカタクリの群生地の保護地区があります。
保護地区はで、笹や下草などを刈ることで、カタクリの群生を守っています。
カタクリの花を助けるために、それ以外の草木は雑草というハンコを押されてバッサバッサと取り除かれる。
カタクリの花が咲き乱れると、沢山の人がやってきて、きれいきれいと花を褒めるけれど、時期が終われば、この場所を見ようとわざわざやって来る人はゼロに近いにちがいない。

 

でもさ、そのあとからどんどん生えてくる雑草は、例えばヒトリシズカという花とかマイヅルソウという花とかは、カタクリが終わったあとに、白くてきれな花をどんどん咲かせちゃう、たくましい花たちです。

 

 

 

 

美しくもはかなく生きる花たちと、踏まれてもなんもさで生きる可憐な花たち。
当の花たちは、そんな事な〜んも思わず咲いているのでしょう。

 

踏まれてめげても1週間で立ち直り、ちょっと褒められると茎がピンと元通りでカラ元気、それでいてなお美しく可憐な花を咲かせる花があったなら、ぜひ、そのエキスを分けてもらいたいです。

 


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