北海道・札幌発・だべさ通信5

ばんえい競馬にはっちゃきだべさ・・・はっちゃきツアーその12

その日の宿、十勝川温泉についた7月19日は、ちょうど帯広の”ばんえい競馬”のナイトレースがある日でした。
競馬とは縁遠い私達5人だけど、世界に帯広でしか開催されていない”ばんえい競馬”を見れるのはラッキーだし、出来れば馬券というものも買ってみたかった。
フロントの男性に「ばんえい競馬って面白いですか?」って聞いたら、「そりゃもう・・・」ってニヤリ。
「初心者でも心配ないですよ。教えてくれる所がありますから」
それを聞いたらもう夕食は後まわし。競馬場へgo!
もうすでに、全員鼻息が荒い。

 

 

”ばんえい競馬”はサラブレッドの2倍もある大きな馬達が、1トンもの重さのソリを引いて走るレースです。
200mの直線には2つの山の障害があって、そこをうまく乗り越えられるかが勝負の見所。
農耕馬として働くために生まれてきた馬達の体重は1トンもあるそうです。

競馬場内には『ビギナーコーナー』という所があって、チョー初心者でも大丈夫。
じゃあ連勝複式ってやつで、え~と、なんとなく3番、それでもって1番、名前が強そうで10番・・・と100円づつ合計300円を買いました。
この馬達のどれかが3着までに入ればいいんだってさ。

 

 

パコン!!・・”今、各馬 いっせいにスタートいたしました!!”
ズッシリしたソリだな。重そうだな。
あの馬なんか止まっちゃったよ。一つめの障害の山を乗り越えるために、ムチでお尻をベシベシ叩かれてる。
ちょっと可哀想だな・・・

 

 

馬達がしだいに近づいてきた2つ目の山は、私達のすぐ前です。うわおっきいっしょ、足も太くて頑丈そう。
うん?10番・・10番!!ほれ、ガンバレ!もっと引け~!止まるな!行け~~~~!!とりゃあ~~!!
一つ目の障害までは馬に同情してたのに、目の前にやってきた時にはもうハッチャキさ。
行け~~~~!!よっしゃあ~~!! 10番の馬は、めでたく配当120円でした。

 

 

次のレースを思案していた時に、傍にいたおじさんに聞いてみました。
「おじさん、次のレースは何番が入りそうですか?」
無精ヒゲをはやしたおじさんのシャツは、半分だけズボンに入ってて、ペッタンコの帽子に、ちょっとロレツが危うい喋り方。
「次かあ~、そりゃあなんだ~、オレの予想じゃ5番だな、次は8番で、その次は1番よ。でなー、アナを狙うなら1番5番ってとこかな、どれどれ、書いてやっから」
おじさんは、マークシートになってる馬券の購入表に、鉛筆でぼっこを引いてくれました。これで500円です。

 

 

うわ、ありがとおじさん!私このシートで買っちゃうわ。
かくしてズルをした私は、2回目のレースをはっちゃきで応援する!
それ~!いけ~!とりゃ~!負けるなあ~~!!
おお!5番!8番!1番!の順!!やったあ~~!
舞い上がる気持ちを抑えもせずに、すぐに配当金の貰える機械に直行です。
切符売り場の券売機みたいな機械に券を入れると、自動的にすぐお金が出てきました。390円。
500円買って390円の戻りです。
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おじさん!おじさんの予想してくれた馬券、やったよ!
あき菜ちゃんも、おじさんの予想で買ったようでお金が少し戻りました。
「んだべ~。当たっていかったいかった」
おじさんはペッタンコの帽子を両手でキュキュっとかぶり直しました。

 

 

サラブレッドが、少しでも早く走る事で人の役に立つという事に喜びを感じているとしたら、”ばんえい競馬”の馬達は、重い荷物を力強く運んで人の役に立つという事に喜びを感じているのかもしれません。馬達のまっすぐなまなざしは、そう思っているんじゃなかろうか。
馬は、これからもずっと人間にとって、大事なパートナーであってほしい。そんな事を感じました。少しだけど元とったべさ!!
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