北海道・札幌発・だべさ通信5

はりまや橋の恋物語りを知るとがっかりじゃない(高知の旅12)

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高知市のホテルから電車に乗って、あの有名は はりまや橋に行ってみることにしました。

電車は整理券が必要です

電車は次々やってくるから、待ち時間はほとんどない。
きたあ、乗ろう乗ろう。
とりあえず電車に乗り込み、3人どっかと横並びに座る。
ハ〜どっこらしょっと・・・
『はりまや橋』という停留所で降りればいいから安心だ。


少ししてから、義姉が言いました。
「ねえ、他の人、整理券取ってるよ」

なに?!

停留所に着いてドアが開くと、ドアの入り口に設置されている機械から整理券を取っている人がいます。
やっちまった?!乗った時に整理券を取らないと、始発からの料金を支払わなくっちゃいけないのかな??
ここは3人揃って運転手さんに事情を説明するしかないね。
私たちは一人200円を握りしめて、その時まで神妙な気持ちで揺られていました。


”次は〜 はりまやばし〜 はりまやばしでございます”
ボタンを押す、チ〜ン!


電車が止まって降り口が開いたので小走りで運転手さんの元へ
『あの、整理券を取るのを忘れてしまいまして・・・・』


「いいですよ、どうぞ・・」

おお、ありがとうございます!

『す、すいません・・・・・』

私たちは暖かくなるほど握りしめていた200円を料金箱に入れて降りました。
あまりのあっけなさとホッとしたのが一緒になって、みんなで顔を見合わる。
考えてみると、運転手さんは心得たもの。
通勤客に混じって、大きなリュックを背負っている ”いかにも観光客”の私たちが乗った停留所を、ちゃんと見ているんだと思いました。
それにしても優しい運転手さんでいかったね。


高知の電車


小さくてがっかり?恋愛物語を知ってじんわり。

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はりまや橋

さて、降りた所にあるのが、赤くて小さな はりまや橋。
ネットで写真は見ていたものの、本当に小さくてかわいい。


もともとは、江戸時代に堀川を隔てて住んでいた豪商の播磨屋と櫃屋(ひつや)が行き来ができるように作られた橋だそうです。
それで『はりまや橋』というんですね。

はりまや橋は、札幌の時計台、長崎のオランダ坂と並んで日本の三大がっかりスポットだそうです。
橋というイメージからすると、大きくて長いとか、形が美しいなどを想像するけど、これは橋というよりモニュメント。
それもそのはず、この橋は平成10年にイメージで新たに作られた橋で、元のはりまや橋とは違うものです。


はりまや橋にまつわる恋の話し


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それじゃあどうしてこんなに有名なのか?!
歌にまであるっしょ
♪土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た♪
私も、今回初めてそのこと知ったので、お話しようと思います。



ここに、慶全という若い修行僧がおりました。
慶全はなんと17さいの娘の ”お馬 ” (娘の名前です)のことを好きになり、かんざしを買って贈ったのでございます。

ところがどういうこでしょう。
お馬が好きになったのは、慶全の師である20才も年上の純信(じゅんしん)37才!!
当時、お坊さまはすべてを仏に使える身。結婚するなんてもってのほかでございますから、もちろん男女の恋愛など、世間さまが許すわけがございません。
そして安政2年(1855年)の5月、純信とお馬の二人はとうとう決死の覚悟を決め、駆け落ちをするべく旅に出たのでございます。


しかし現実というのは、なんて非情でございましょう。
二人が見つかったのは琴平の旅籠(はたご)。今で言う所の旅館でございますね。琴平といえば、こんぴらさんのあるところ。
神様にも仏様にも見放されてしまったのでしょうか、哀れ、その後の二人は国外追放。
二人は、そんな時代に出会ってしまったことを恨むしかなかったのでございます。
現代なら、お坊さまでもすぐ結婚できちゃうのにね。


こんな話しの由来から、はりまや橋は、悲運な男女の物語の舞台として、今も広く愛されているのでございました。


良いものと悪いものの位置づけは時代が作り上げてしまうもの。
その時代の非常識が現代ではなんともない事になっていたり、その反対もまたしかりですね。
だからと言って現代の考え方が一番良いのかというと、そうでもなさそうです。
生まれてくる時代は選べないという事を、人は運命として受け入れなければならないのでしょうか。

その後の二人の運命は

さて、国外追放になってしまった悲しき二人はその後どうなったのか調べてみました。
するとね、純信もお馬も、それぞれ別々の人と結婚して子供にも恵まれたそうです。結果はオーライだったのかな?
恋は病気のようなもんだからね・・・・・・

四国の旅シリーズ 1〜 はこちらから >>
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