北海道・札幌発・だべさ通信5

ぶっちぎれたゴミ

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「母さん母さん!」
夕方、畑を見に行っていたばあちゃんが私を呼びました。
「畑にな、すっげゴミが投げられてるべ!」
つっかけを履いて、さっそく外に出てみると、

 

じぇじぇじぇ!
ビールの空き缶、お弁当の空容器とおぼしきもの、包装紙、あとなんだかわからないいろんなゴミが入っているビニール袋が
3つも我が家の畑に投げ込まれています。袋の外には、地面に落ちた時に袋から飛び出したらしいお弁当のラップ?みたいなものも散乱しています。

 

 

もう、ぶっちぎれだわ!
せめて袋の口くらいちゃんと縛りなっちゅうの!
さっそく火ばさみでその袋を持ち上げ、まとめてゴミ袋に入れました。
「母さん、仕分けしなくていいのか?」と婆ちゃんが言いました。
「ウチのゴミではないんだからそこまでしなくてもいいよ」
さすがの婆ちゃんも、私の気迫に少々たじろぎました。

 

 

けれどまてよ、この色々入ったゴミ袋をゴミステーションまでぶらさげて歩いている私の姿ってどうなの?
しだいに罪悪感がわいてきました。
頭の中で、誰かにとがめられたときのシュミレーションまで考えちゃった。
あ、あの、これは・・・・外に落ちていたゴミでして・・・
中身?さ、さあ何でしょうか・・曜日?いえその、誰かが捨てたゴミなので、中身まではその・・トホホ・・・・

 

 

とりあえず、そのシュミレーションは使われる事なく、ゴミはゴミステーションに置くことはできましたた。
けれど、果たしてこのゴミを、収集車のお兄さんたちは持っていってくれるのでしょうか。
しばらくの間は、ゴミ収集車がきたら、ガバっと窓にかぶりつきだね。

 

 

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