北海道・札幌発・だべさ通信5

もうちょっとの距離は、人それぞれ

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朝、ゴミを出しにゴミステーションに行った時、そのすぐ横の石に、お爺さんが腰掛けていました。
わ、ちょっとびっくり。
手にはリンゴを持っていて、隣りには レトリバーという種類?だ思うのですが、大きなワンこが横に おっちゃんこして(座って)います。

 

 

『おはようございます』と言うと、お爺さんは丸い顔をもっと丸くしてニッ・・ッコリ
「おはようございます」と言いました。
いくらなんでもゴミ置き場の隣りだもの、臭いがするんじゃないのかな。
そう思いながら、網をよけて、ゴミを入れ、また網をかぶせました。

 

 

そのあいだお爺さんは、持っていたリンゴをガブっとかじると、パートナーのワンこにも差し出して仲良く一緒に食べています。
『おりこうさんですね』
「ああ どうもどうも おはようございます」
そうか、耳が少し遠いのね。

 

 

そんな言葉のやりとりを、ワンこは お爺さんと同じようなニッコリ顔(に見えたのだ)で私を見ています。
そっくりに見えるなんて。もうこの2人は以心伝心に違いなさそうだわ。

 

 

確かに、この石は腰掛けるのにはちょうどいい高さかもしれないなあと思いました。
それに木陰だしね。
でも、もうちょっと頑張って歩けば、こんな所でなくても休む所はありそうなのに。

 

 

家に戻ってからふと思いました。
私が思う『もうちょっと頑張って歩けば』という距離は、私の体力を物差しにしての『もうちょっと』なのだ。
先日 発熱した時は、台所までのちょっとの距離がさ、もう長くて長くてこわいこわい(しんどいしんどい)。
おかげで雑紙収集の日の事を考える余裕もなく1回パス。
若い頃には、バス停まで軽々ダッシュで2分だったけど、今では絶対ムリだもね。

 

 

これから先は、もっと動けなるのが普通って事です。
人の物差しは年齢や体力によって違うもの。
婆ちゃんを見ているはずなのにさ、忘れてる。
ゴミステーションを見ると、もう2人の姿はありませんでした。

 


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