北海道・札幌発・だべさ通信5

もう顔にしか見えない木

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生い茂った林の中は、昼間というのに薄暗い。
時々、てっぺんから葉っぱが落ちて、カサリと音をたてる。

 

 

思わずハっと振り向いた。

「み〜た〜な〜・・・・・」

ギョギョ!

 

 

「お前が後ろ向いてると思って目を開けたべさ・・・・したら 振り向くんだもな〜〜」

 

 

そのときから、この木はずっと片目を開いたままでいる。

 


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