エンレイソウという春に咲く花があります。
ひだまり公園の林でも今がちょうど見ごろ。
先週の日曜日に行なわれた自然観察会で聞いたエンレイソウのお話をしたいと思います。
エンレイソウは花びらが3枚・・・と思うでしょ。
ところが、エンレイソウには花びらがありません。
花びらに見える3枚のものは、ガクだそうです。
普通の花だと、下から花びらを支えたり守ったりする部分だけれど、この花は花びらがないので、ガクがそのかわり?みたいになっているのかな?
日だまり公園には 『エンレイソウ』と『コジマエンレイソウ』と、白い『オオバナノエンレイソウ』の3種類が咲きます。
『コジマエンレイソウ』がこちら。
花びらがあるんです。
1枚だったり2枚だったり3枚だったり。
でも、花びらのないものもあって、そうなると、『エンレイソウ』と『コジマエンレイソウ』の見分けがつかないんです。
先生は、花を見ながら
「あ、これ、エンレイソウですね、こっちはコジマの方ですよ」と、すぐさまわかっちゃう。
だれかが「先生、こっちはなんですか?」と指をさすと
「あ、これもコジマですね」人目でわかる。なして???私も含めてその場にいた人たちもみんな不思議がってる。
「違いはですね、エンレイソウの花はだいたい横向きに咲くんですよ、でもコジマの方はどちらかというと上を向くんですね」
皆さん、ほほう・・・なるほど・・・・・・・・
あっちはだいたい横向き、こっちはだいたい上向き・・・・・わかりません!!
「あとですね、エンレイソウの ”ヤク”は丸っぽくて、コジマのほうは長いんです。よく見るとわかりますよ」
”ヤク?” ヤクとは雄しべの先の花粉が着く部分の事だそう。
例えばこちらの花の ヤク は丸っぽい。だからエンレイソウ。
こちらの花のヤクは長いのでコジマエンレイソウ。
なーるほど!
ということはですね、こちらの花のヤクは丸っぽいのでエンレイソウだね!
エンレイソウには赤い実のものや青い実の物など色々あるので、、見分け方は ”ヤク”の長さで見分けるのがいいみたい。
先生の話し、
「皆さん、『コジマエンレイソウ』の名前の由来を知っていますか?」
さあ・・・・・”小島さんちゅう人が発見者?!” ・・・
”どっかに小さなシマ模様があるとか?・・・・
「ほら、先日、北朝鮮の船が函館の近くの島に来たの覚えていますか?あの島が 『小島』なんです。コジマエンレイソウは、あそこで最初に発見されました」
へ〜〜〜そうなんだ〜〜 皆さん、顔を見合わせている。
それから続けて
「『コジマエンレイソウ』は、このあたりでは、この ひだまり公園と星置緑地(手稲)でしか見ることができません。しかも、この2つの公園で咲く花がコジマエンレイソウの北限と言われています。
へー、なんかこの公園も、すごくない?
コジマエンレイソウが咲くには条件がある。
それは、オオバナノエンレイソウも咲く事。
コジマエンレイソウは、『エンレイソウとオオバナノエンレイソウとのハーフだったから』なのであります!
少し遅れて、白い花のオオバナノエンレイソウも先始めました。
オオバナノエンレイソウは3枚の花びらがあります。
それと、長い ヤク。
コジマエンレイソウは、この花びらと、ヤクの長さをオオバナノエンレイソウからもらったんですね。
花はどれも同じに見えるけれど、よーく観察してその違いがわかると、なかなか面白い。
コジマエンレイソウは、両方の美しところばっかりが交じって、なかなかゴージャスで美しいです。
私も、そうなりたかったけどね。
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