北海道・札幌発・だべさ通信5

ノイシュロス小樽の時間こちょばく流れる

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小樽水族館の、さらに高台にある『ホテル ノイシュロス小樽』からは、日本海が一望できました。
娘よ、”安月給なのに、こんな高そうなホテルを予約をして大丈夫なのかい?”
回りを上下左右をグルグル見回し、ちょっと心配になりました。

 

 

■ ホテル ノイシュロス小樽に初めて宿泊

「お待ちしておりました」姿勢正しい黒スーツのホテルマンさんが案内してくれたその部屋は、扉の取っ手が金色で、まるでバレリーナのようなしなやかな形をしています。ステンドグラスがハマっていて、柔らかい部屋の灯りを透かしていました。
「ではごゆっくり」
あ、はいどうもども。

長女が「安いプランだから、海があまり見えないね」と言いました。
「何をおっしゃる、充分すぎです!」
これがもしスイートだったりしたら、母さんは心配で眠れません。
長女がフンパツして、招待してくれたんです。

 

 

 

 

お部屋は低層階のリーズナブルなお部屋。
でも、海の景色は見られます。

 

 

■ ディナーはコフルースで

 

 

ホテルノイシュロス小樽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ 産まれて初めてホテルの部屋でマッサージ

そうだ!
「せっかくだからさ、エステなんちゅうのを体験してみない?」
長女だけに負担をかけた分、私もちょっと参加させてもらいたい。
「あのねお母さん、エステっていうのは料金高いよ」
「な〜んもだって、こういう時でなきゃ体験できないしょや。どれどれ、料金はいくらかなっと・・・・・
!!そ、そうだね・・・じゃあせめてマッサージにしましょうか」

 

 

夕食を終えて部屋に戻ってまもなく、ピンポ〜ン。
あれ?すんごく早い、電話をしてからまだ1分もたってないっしょ。
ドアを開けたら、ホテルの女性が大きなトレーを持って立っていました。
その上には、銀色の大きなお椀をひっくり返したようなカバー?が乗ってる。
テレビで見た事のある!

 

 

「おと届け物でございます」
え!?あの、何も注文していないのですが・・・
それは長女の旦那様からでした。
今までこんな事されたのは初めて。
いいの?いいの?こんなにされて・・・

 

 

お腹がパンパンになったころ、ピンポ〜ン。
ムチムチどっしり力のありそうな若い女性と、私より先輩とお見受けするおばちゃんの2人のマッサージ師さんがやってきました。
「では、ベッドにうつぶせになって下さいまし」
おばちゃんマッサージ師さんは、ポテポテ私の肩をグイグイ、ポヨンポヨン脇の下をグリグリ始めました。
ウ、ウ〜〜〜、あ、あ〜〜〜〜気持ちいい〜〜〜〜(お食事中の方、申し訳ございません)

 

 

「お客さん、凝ってますね〜」グイグイグイグイ
「ウ〜〜〜・・私よりも先輩の方が、こうして仕事をされているのだから、私ももっとがんばんなくちゃねえ」
「私は60歳を過ぎたけどね、15歳で親元を離れ、旦那にも先立たれて、女手ひとつで娘を育てましたよ」
「そうですか。私なんて修行がたりませんね、ウ〜〜〜〜」
おばちゃんマッサージ師さんは、今度は背中を押し始めました。
あ、そうだ、私は背中を触られると、飛上がるほどこちょばかった(くすぐったかった)のだ。

 

 

「あ、あの、背中、くすぐったいので、ゆっくりとお願い・・」
「お客さん、そりゃ背中も凝ってるって証拠ですよ」
「そ、そうなんですか」
グイグイグイ
あ〜〜〜うわあ〜〜〜
足がバタつく、背中がのけぞる、歯をくいしばる。
でもさ、途中でやめたらもったいない。
グイグイグイ
あ〜〜〜うわあ〜〜〜
「お客さん、こちょばいの、だんだん消えてきたべさ」
「そ、そのような、そうでないような」

 

 

もだえていた時間は、あっという間に流れました。
少しの間、プチ放心状態。
でも、あら・・・肩から背中、腰にかけて、甲羅が脱げたように軽くなったのがわかりました。

心も体も、お腹もほっぺたも、それから美しい景色もみーんなほぐれた、ありがたい時間でした。
もう独立した子どもなのに、母は心のどこかで、まだまだ心配している。
でも、ありがとうございます。

 

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