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久しぶりにやってきた長女が、私の顔をマジマジ見て言いました。
「お母さん、ヒゲはえているよ」
ガガ〜〜ン。
「目立つし」
再びガガ〜〜ン。
「あ!眉毛に白髪ある!」
だめ押しのガガ〜〜ン。
そういえば、顔の産毛を剃ったのはいつの事だったかしら。
さっそくメガネをかけて鏡を見たところ。
オーマイガ!!
唇の回りにはふわふわ産毛、更にはちりめんの風呂敷を広げたみたいな繊細な小じわ。
鼻の下にはネコがひっかいたような深く刻まれた縦じわがダメ押しね。
眉毛にも白髪???
お、おお〜〜!
「毛抜き毛抜き、ちょっと抜いてよ」
長女は毛抜きを持って慎重に私の眉毛の中から一本の白髪を抜こうとするのですが、
「お母さん、ダメだわ、他の毛も抜いちゃいそうだもの」と毛抜きを渡されてしまいました。
仕方ない、お母さんが自分でやります。
とは言ったものの、メガネをして鏡を見ながら毛抜きで一本の白髪をつまむというのにはワザがいる。
獲物を捕らえるような鋭い目つき、とんがった口。
こ、これか?
「そうそう、それ!」
それっ・・・プチ!
黒いしょや〜〜!・・・・・ガク。
再び挑戦。
これか・・こいつか・・・・
かくして、白髪1本に、3本の黒い眉毛の犠牲をはらったのであった。
ハ〜・・・・心のどこかでポキッっと音がしたみたい。・・
今日、ゆっくり顔を剃りました。
どうかな・・美人になったかな・・・・
でも、シワを持ち上げる要領に慣れてしまったのがちょっと切ない。
鏡よ鏡、私は歳をとってしまったのかい?
” な〜んも・・・・でございますよ、白雪姫様 ”