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先輩奥様の和恵さんとお風呂に出かけて、その場のノリで足ツボマッサージを体験する事になりました。
アップした髪が素敵なエステシャンがふたり、ソファに腰掛けている私たちの所にやってきました。
”いらっしゃいませ、足ツボのマッサージでございますね、他に凝っている所はございませんか?”
「私、ふくらはぎもはるんだわ」と和恵さんが言いました。
”それでしたら、フットエステがよろしいと存じますがいかがでございましょう”
エステシャンの女性は丁寧に笑顔で問いかけてきます。
・・・・・・
「そ、そうですね、それじゃあお願いしようかしら、ねえぽぷらさん」
ドキ!
「そ、そうですね、それじゃあお願いします ホホホ」
”かしこまりました。ではカーテンの奥へどうぞ”
おお、テレビで見た事あるベットだ。個別に入った薄暗いその場所に、顔を埋めるための穴が開いているベッドがありました。
”では、服を脱いで頂いてうつぶせにお願いいたします”
服を脱ぐんですか・・・
”さようでございます、リラックスするためにも、服は着ていない方がよろしいんですよ”
”では始めさせて頂きます”
エステシャンは足のふくらはぎにオイルを塗り塗り、それは始まりました。
お、お〜〜〜
う、う〜〜〜〜
なんというなめらかな手の使い方。時々、次男や旦那さんにしてもらう肩モミとは、天とうさんと番頭さん。
森林浴の香りが脳裏にしみて、心地よさが体中に充満しました。
ベッドの穴に顔を埋めながら、時々強く押される痛みさえ気持ちよい初体験です。
私は今、テレビで見た事のあるあの光景の主人公になっているのね。
つきたてのお餅みたいな体型のことなどみじんも忘れ、ただただ、彼女に身を任せるのであった。
”今度は、あお向けになって頂きます。
は、はい。
タオルで目を多い、再びヒザから下をモミモミ、シュルシュル、ツイ〜〜〜〜っとグリグリ。
お、お~~~
う、う~~~~
も、もうちょっと、上も〜〜〜〜
フットエステは無情にも、決してヒザから上はマッサージされることはなく、夢の中の30分はあっという間に終了です。
”お客様、スペシャルコースもございますが・・・”
「い、いえ、それはけっこうです」
これがスペシャルコースだったらと思うと、魂が抜かれちゃうほど気持ちいいのかもしれないね。
でも、料金もスペシャルだもね。
そんな事を考えると、今の私には家で変わりばんこにモミやっこをした方が、精神衛生的にも楽だべさ。