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十字路を左に曲がった時、20代とおぼしき男性が、今まさにその十字路を渡ってこちらに歩いてくるのが見えました。
という事は、もうすでに私の数mくらい後を歩いているって事だわね。
聞こえる、彼が私のすぐ後ろを歩いている足音が。ザクザクザク・・・
今日は春のような陽気で、歩道はザクザクのツルツル。小またのちょろちょろ歩きの私が前にいちゃ、スタスタ歩くお兄さんにとっては迷惑かもしれません。
いっそ歩道の端に寄って、お兄さんに先に通ってもらおうか。
でもさ・・・・・
私だって、ホントはもっとサッサと歩けるんだよ。ほらほら。サッサッサ・・・ね。
なんだか知らないけれど、妙な闘争心が湧いてきちゃいました。
お兄さんとの距離を縮めまいと、小また歩きのスピードアップ。余裕の所は大また歩きで危なそうな所では時々ジャンプなんか交えちゃって、ザクザクの歩道をプチはっちゃき(無我夢中)で進みました。
ほら、国道まで来たよ。まだまだ足手まといになんかならないこのスピーディーさ。どんなもんよ。
信号待ちで後方をチラリ、どんだけ差がひらいたかしら。あら・・・・
お兄さんがいない・・・何処で消えたんだか。
誰もいない相手と、1人で競争してたのか。
な、なんだ・・・もっと早くに気付いていればよかったわ。
べつに、早歩きがキツかったワケではないよ、ただちょっとドキドキ動悸がしただけさ。は〜〜あ